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※紙面抜粋
※2022年8月3日 日刊ゲンダイ2面
【国葬反対過半数】
— 笑い茸 (@gnXrZU3AtDTzsZo) August 3, 2022
底なしになってきた安倍晋三という政治家の闇
日刊ゲンダイ pic.twitter.com/BbMkcHwGWe
※文字起こし
安倍元首相の横死でクローズアップされた自民党と統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の関係。連日のように新事実が報じられる両者の癒着には、多くの国民が底知れぬ不気味さを感じているのではないか。
自民党の中でも「保守」を掲げ、“反日勢力”などと言って韓国を敵視してきたような政治家が、実は「罪深い日本は韓国に貢ぐのが当然」と、日本人の財産を略奪する団体とズブズブだった。支持者にしてみれば、こんな裏切りはないわけで、本当の“反日”は誰だったのかという話だ。
自民党議員が統一教会系のイベントに出席して歯の浮くような祝辞を捧げたり、国会内で関連団体と会合を開いたり、次から次へと過去の映像が発掘され、登場人物の多さに驚くばかりだが、統一教会とどっぷり付き合ってきたのは安倍派の議員が際立って多い。
2015年に統一教会から世界平和統一家庭連合への名称変更が認められた際の下村文科相(当時)も安倍派だ。下村は名称変更に「まったく関わっていない」とコメントしているが、1980年代から霊感商法などが社会問題化し、名称変更は統一教会の悲願だった。
1997年に最初の名称変更の申し出があったが、文化庁は実体が変わらないのに霊感商法などへの批判をかわすための申請は認められないと拒否したという。その後も同様の対応をとってきたのだが、第2次安倍政権下、下村文科相の時に一転、申請が受理された。この経緯にも疑惑の目が注がれている。
ちょうど名称変更の前後にあたる2013年から2016年まで、統一教会の関連団体である「世界戦略総合研究所」の事務局長(当時は事務局次長)が、安倍主催の「桜を見る会」に招待されていたことも明らかになった。
首相自ら統一教会票を割り振り
北海道テレビが報じた伊達忠一前参院議長の証言も強烈だ。伊達は2019年に政界を引退した後、何度か統一教会関連のイベントに参加しているが、それは「選挙協力のお礼」だったという。2016年の参院選で、長野県で臨床検査技師をしていた宮島喜文氏を立候補させたが、組織票が十分でなかったため、安倍に相談して統一教会票を回してもらうことになったというのだ。
伊達によれば、安倍が「わかりました。そしたらちょっと頼んでアレ(支援)しましょう」と言い、宮島は当選。ところが2期目を目指した今年7月の参院選では、宮島は自民党の公認を得ていたものの、出馬断念に追い込まれた。
「今回は安倍さんは『悪いけど勘弁してくれ』と。『井上(義行氏)をアレ(支援)するんだ』という話になって、宮島は辞退したんですよ」と伊達は言い、実際、第1次安倍政権で首相秘書官を務めていた井上は全国比例で当選した。
注目すべきは、伊達が安倍に相談したのが「2016年参院選」ということだ。安倍派(清和政策研究会)の会長に就任したのは昨年で、当時はまだ現職首相である。首相自ら統一教会票を割り振っていたわけだ。派閥や党を超越し、元首相が個人的に“元締”的な役割を担っていたように見える。
「桜を見る会」の首相招待枠の問題も結局ウヤムヤになっているが、招待状をマルチ商法の信用創出に利用していた「ジャパンライフ」の元会長は巨額詐欺事件で逮捕された。「桜を見る会」への招待が統一教会にもお墨付きを与え、文化庁に無言の圧力をかけることになった可能性はないのか。
国葬は友好関係にあった統一教会を喜ばせるだけ
9月27日に安倍の「国葬」が日本武道館で行われることが決まったが、最近の世論調査では、国葬に「反対」の意見が増えてきている。
共同通信が7月30、31日に実施した調査では、国葬に「反対」「どちらかといえば反対」が53.3%と過半数で、「賛成」「どちらかといえば賛成」の45.1%を8ポイント上回った。日経新聞・テレビ東京の調査でも「反対」が47%、「賛成」は43%だった。
「安倍元首相の突然の死去直後は国中がパニック状態になり、同情もあって、国葬が受け入れられるムードがあった。それで岸田首相も決断したのでしょうが、日が経つにつれ安倍元首相の周辺と統一教会との癒着が続々と明らかになり、国民は愕然としています。そもそも、冷静になって振り返ってみたら、安倍元首相は日本と国民にとって何かいいことをしたのでしょうか。アベノミクスによって株屋や、内部留保をたんまりため込んだ大企業は喜んだかもしれませんが、それも今は物価上昇の要因となって庶民生活を苦しめている。“モリカケサクラ”の疑惑は解明されないままで、その『桜を見る会』にも統一教会の関係者を招いていたのですから、国葬に値する人物かどうか、疑問を感じるのも当然です。日本国民を苦しめてきた統一教会を庇護してきた人物が国葬されれば、ハクがついて、ますます統一教会を喜ばせるだけです」(政治評論家・本澤二郎氏)
東京弁護士会も2日、安倍の国葬に反対し、撤回を求める声明を発表。「安倍内閣の政策を国に対する功績と評価して国葬を行うことは、立憲主義や憲法の基本理念を揺るがすもの」としている。
「#ケチって火炎瓶」事件もあった
高千穂大教授の五野井郁夫氏(国際政治学)もこう言う。
「安倍派と統一教会の癒着問題は根深く、今後も新事実が次々と報道されれば、国葬反対の声は高まる一方でしょう。この問題は内閣支持率にも影響してくると思います。今の与党を見ていて感じるのは、世論の批判的な視線にまったく対応できていないことです。これまでは、疑惑が浮上しても安倍元首相を守ることを最優先にした発言をしていれば何とかなった。現職首相の安倍氏が親しくしているのだから問題ないと考えて、統一教会と関わりを持った議員もいるでしょう。しかし、完全に風向きは変わったのです。実弟の岸防衛相の発言も問題視され、内閣支持率の下落要因になっている。国葬を決める前に、統一教会の問題を徹底解明することが“元首相を殺されたカタキを取る”ことになるのでしょうし、あらためて安倍元首相の“身体検査”もすべきでしょう」
「サンデー毎日」(8月7日号)の牧太郎氏の連載コラム「青い空 白い雲」では、過去の「火炎瓶事件」について書いていた。
<安倍元首相銃撃事件が起こった瞬間、「右翼でも、左翼でもない。ヤクザの仕業ではないか?」と疑った>というのだ。
2000年6月から8月にかけて、山口県下関市の安倍事務所や自宅に火炎瓶が5回にわたって投げ込まれる事件があった。逮捕されたのは、指定暴力団工藤会系高野組の親分と組員、そして安倍事務所と親しい「土地ブローカー」だ。発端は、1999年の下関市長選をめぐる金銭トラブルとされる。
<安倍さんの秘書がその土地ブローカーに安倍派に反対する候補者に対する中傷文書を広く配れ!と指令。ブローカーはその「闇の仕事」を果たしたのに「約束の報酬」500万円を300万円に値切られ、腹を立てたブローカーは親しい高野組に火炎瓶投げ入れを依頼したという>
<まるで、ヤクザ映画を見るような展開ではないか? 安倍さんは「事務所がやったこと」との立場だが、本当に「美しい国」を目指しているのか、不安になった>
この事件は2018年に国会でも取り上げられ、SNSによる投稿で「#ケチって火炎瓶」のハッシュタグが注目を集めた。
また、問題の市長選で安倍事務所が推していたのが、当時の現職市長で2013年に国会議員に転じた江島潔参院議員だ。もちろん安倍派所属で、2019年に統一教会の関連団体が名古屋市で開いたイベントに細田衆院議長らと参加。壇上で教団の韓鶴子総裁に花束を贈呈する大役を果たしている。
「思い返せば、安倍氏の周辺には常に疑惑があった。それを力ずくで封じ込めて長期政権を築いたのですが、その闇があまりに深いことが暗殺によって露呈した。“すべての疑惑は安倍に通ず”と言っていいくらいで、狙われる要素はたくさんありました」(本澤二郎氏=前出)
そういう人物が国葬にふさわしいのかどうか。撤回しなければ岸田政権の命取りになる可能性もある。
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