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神宮外苑の再開発問題 自然にも文化にもスポーツにも愛がない人たちが都民のオアシスを破壊する ラサール石井 東憤西笑
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/307531
2022/06/30 日刊ゲンダイ
樹齢100年の巨木約1000本が伐採される(C)共同通信社
神宮外苑の再開発に住民が反対しているのはご存じだろう。樹齢100年もの巨木が1000本近く伐採されるという。しかしよく調べてみると、開発はそれだけの問題ではなかった。
反対運動の中心はアメリカ人のロッシェル・カップさん。日本在住の経営コンサルタントだ。東京オリンピックの時に樹木の枝を切ってパブリックビューイング場を造る計画が反対にあって中止になった。あれを勝ち得たのが彼女だ。彼女は、ただ木が可哀想と言っているのではない。
もともとこの計画は2013年から始まった。当時の都知事・石原慎太郎氏と森喜朗氏の間で。出ました森喜朗。それ以前の2011年には東京オリンピック招致が決定している。この開発が周到に用意されたものであることがわかる。オリンピックは到達点ではなかったのだ。なぜ反対の声が多くても押し切って開催されたのか。最終的な開発までどうしてもオリンピックが必要だったからだ。その証拠に、それまで高いビルは建築できなかったのに、新国立競技場の建設の際、その制限が緩和されている。そして今回の計画に高層ビルの商業施設が含まれている。
とにかく再開発したい人たちが、利用できる地面をあちこち探して、ついに聖域である都民のオアシス神宮外苑に目をつけた。というのが正しいのではないか。
開発は商業施設と箱モノが乱立し、市民が使える軟式野球場もテニスコートもイチョウ並木のカフェもなくなる。しかもあろうことか歴史ある神宮球場と秩父宮ラグビー場の位置を入れ替え、どちらも取り壊して一から建て直すというのだ。老朽化は修復すればいい。100年も経つ歴史的施設をなぜ残さないのか。森喜朗氏はラグビー場に思い入れはないのか。むしろ歴史的建造物として残す方に動くべきではないのか。他の欲望がラグビー愛に勝るのか。
小池都知事は「SDGsの考え方にも沿ったまちづくり」と言うが、全く真逆ではないか。樹木は移植するとも言うが、新国立競技場の建て替えで移植した木の7割が病気になっている。新しい木を植えても木陰はすぐに戻ってこない。大木の木陰で涼むのは節電にも理にかなっている。
開発に血道を上げる人たちは全く市民のことなど考えていない。そして自然も文化もスポーツも愛してはいない。愛しているのは金だけだ。
ロッシェルさんは「外国人はカラオケ映像でよく見たイチョウ並木を実際見たら感動する」「商業施設の予想図を見たら、これ、ららぽーと?(笑)これ神宮外苑にいりますか」と笑わせたあと、「まちづくりと言って、なぜ一度街を壊すのか。できるだけ温存して共に暮らせばいいではないか」と言う。
ラサール石井 タレント
1955年、大阪市出身。本名・石井章雄(いしい・あきお)。鹿児島ラ・サール高校から早大に進学。在学中に劇団テアトル・エコー養成所で一期下だった渡辺正行、小宮孝泰と共にコント赤信号を結成し、数多くのバラエティー番組に出演。またアニメの声優や舞台・演劇活動にも力を入れ、俳優としての出演に留まらず、脚本・演出も数多く手がけている。石井光三オフィス所属。
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