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小池都知事から消えた「神通力」…参院東京選挙区で大苦戦の“相棒”応援も聴衆気づかず
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/307365
2022/06/27 日刊ゲンダイ
街頭演説を終え、アメ横を練り歩く小池百合子都知事とファーストの会代表・荒木千陽候補(C)日刊ゲンダイ
落ちぶれたものだ。東京都の小池知事が、参院選で東京選挙区から出馬している「ファーストの会」代表の、荒木千陽氏の応援に連日、入っているのだが、全然注目が集まらないのだ。かつての「神通力」はどこへやら。街宣会場はお寒い状況になっている。
複数メディアによると、小池知事は25日、JR上野駅から御徒町駅に続く商店街「アメ横」を荒木氏と共に練り歩いた。ところが、人がほとんど集まらなかったという。オーラがなかったのか小池知事の存在に気づかなかった人もいたようだ。さらに渋谷で実施した街頭演説も聴衆はまばらだったという。
そこで日刊ゲンダイは26日、東京メトロ豊洲駅付近のホームセンターで行われた小池知事と荒木氏の街宣会場を訪ねた。日曜夕ということもあり、買い物客が頻繁に行き交い、開始直前は300人程度の聴衆が集まっていた。
聴衆がドンドン帰っていく
ところが、小池知事が登場しても盛り上がりはイマイチ。街宣車の上から「荒木さんは私の相棒」と演説を始めると「ガンバレー」という声が上がりはしたが、徐々に聴衆が減っていった。
自転車にまたがりながら耳を傾けていた高年の男女はビラを受け取ったが、退屈そうな表情を浮かべてサッサと帰ってしまった。信号待ちしていた中年男女は、「え? コイケ? てか、何で皆、緑色の服着てるの?」と興味なさげに呟き、通り過ぎて行った。聴衆は次々と離れていき、終了間際には100人程度にまで減少。陣営関係者は「昼過ぎにやった銀座での練り歩きはもっと集まったんだけどなぁ……」と肩を落としていた。
かつて、小池知事の街宣には1000人を超える聴衆が集まるのは当たり前だった。イメージカラーの緑色の服を着た“小池ファン”が大挙したものだが、熱狂的なファンも見受けられなかった。
「定数6の東京選挙区では、自民2人、立憲1人、公明1人がリード。残る2議席を、共産、れいわ、維新、荒木さんで争っている状況です。大手メディアの調査では、荒木さんは維新の候補と共に当選圏外に落ち込んでいる。陣営は小池知事を外に出せば支持は上向くと見込んでいたが、全く上がらない。これまで小池知事は政府と対決姿勢をとることで聴衆の耳目を引いてきましたが、岸田政権が無難すぎて“ケンカ”にならない。本人も体力が落ちてきているようで、演説が迫力不足になっています」(都政記者)
“女帝”と呼ばれていたのも今は昔か。
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