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黒田日銀総裁のセレブ暮らしは“異次元レベル” 世田谷の億ションはキャッシュでポン!
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/306423
2022/06/08 日刊ゲンダイ
庶民生活がわからないのも当たり前だった(C)日刊ゲンダイ
「家計の値上げ許容度も高まってきている」──。
庶民が物価高にあえぐ中、黒田東彦・日銀総裁から飛び出したトンデモ発言に批判が集中している。あらゆる物の値段が上がり、「高くても買わざるを得ない」のが国民の肌感覚なのに、物価安定を目指す中央銀行総裁の感性は随分と浮世離れしている。それもそのはず、黒田氏の生活実態はアベノミクスで打ち出した金融政策さながらの“異次元”ぶり。庶民生活など理解できるわけはないのだ。
見えてきたのは、庶民とはかけ離れた黒田氏の暮らしぶりだ。日刊ゲンダイが調べたところ、黒田氏の自宅は東京都世田谷区内にある地上4階建ての高級低層マンションの一室で、床面積は91平方メートルという広さ。私鉄某駅から徒歩3〜4分という駅チカでもある。
住宅情報サイトによると、築14年の中古物件ながら、販売価格は1億円は下らないセレブマンションだ。登記簿によると、黒田氏は、安倍政権下で日銀総裁に就任した2年後の2015年、キャッシュでポンと購入している。日銀が公開している役職員の報酬・給与によると、黒田氏の年収は3500万円超だから、1億円くらい何てことはないのかもしれない。
日刊ゲンダイ記者が実際にマンションを訪ねると、黒田氏の家計の「値上げ許容度」がいかに高いかがよく分かった。
「コンシェルジュ」「留守番役」が常駐
片側1車線の道路からマンションエントランスへと続く小道の両脇には、手入れが行き届いた植栽が景観を彩る。グレーの石畳の小道を数メートル歩くと、黒を基調としたエントランスに到着。薄いベージュの外壁とのコントラストが、近寄りがたいほどの重厚感を醸している。
エントランスの自動ドアから中に入ると、受付にはコンシェルジュの女性が待機していた。「黒田氏本人に『値上げ許容』発言の真意を聞きたい」と伝えたが、「そういった依頼は承っていない」と、けんもほろろ。仕方なく、オートロック外から黒田氏の部屋のインターホンを鳴らした。すると、すぐさま「留守番役」と名乗る女性が応答。取材したい旨を伝えたが「私には分からないので答えられない」とのことだった。
コンシェルジュが常駐する億ションで暮らし、「留守番役」までいるのだから、黒田氏の家計はそれこそ“異次元”で、庶民がどんな生活をしているか知らないのだろう。マンションから徒歩2分程度にある大型スーパーでは、「きゅうり1本25円」「バナナ1房94円」「もやし1パック28円」と“激安値札”が並んでいたが、黒田氏は見たことすらないはずだ。
3日の参院予算委で、スーパーなどでの日常の買い物は「基本的に家内がやっている」と答弁していた。
7日になって黒田総裁は、発言について「必ずしも適切な言い方ではなかった」などと謝罪。8日の衆院財務金融委員会では「表現は全く適切でなかった」と述べ、ついに撤回したが、時すでに遅し。この男に庶民生活は預けられない。
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