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こっそり消された維新の「猪瀬直樹罵倒ブログ」目玉候補・海老沢由紀氏の言葉が泣ける
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/305795
2022/05/27 日刊ゲンダイ
公選法違反の罪で略式起訴され、記者会見する猪瀬直樹氏(2014年撮影)/(C)日刊ゲンダイ
徳洲会グループから5000万円を受け取り、公職選挙法違反(虚偽記入)の罪となり、5年間の公民権停止となった猪瀬直樹氏(75)が、維新の公認候補として、この夏の参議院選挙に出馬することになった。
国民からの強い反発が予想されるが、維新の会・代表を務める松井一郎大阪市長は5月11日、「(猪瀬氏は)改革マインドをお持ちで結果も作った。一つ間違いがあったからと言っても、反省して国のために働きたいなら、認めるべきだ」と称賛した。
何一つ自身への疑惑に答えないまま辞職した猪瀬氏の再チャレンジだ。本当に猪瀬氏に参議院議員になる「資格」があるのかどうか、猪瀬氏が知事時代に出したという「結果」と、維新議員の猪瀬氏への評価を見ていこう。
まず、過去の猪瀬氏の行いにおいてもっとも過激だったのは、3.11以降の執拗な東電叩きだ。
歴史的経緯から東京都が東京電力の大株主であるという立場を利用して、本社売却や、東電病院の売却を迫った。3.11以降、急激に悪化した東電の経営についても、自身の出した要求に対する回答が不十分である限りは要望に応じないという無理難題を強調している。
この中で、とくに問題なのが、東電病院の売却であろう。猪瀬氏が株主総会で売却を要求した東電病院を、猪瀬氏に5000万円を渡した徳洲会グループが取得すると伝えていたことがわかったのだ。
〈(猪瀬氏との)面会には徳田元議員のほかに元議員の妻、秀子容疑者(75)=公職選挙法違反容疑で逮捕=ら、同会関係者や、元議員を知事に紹介した新右翼団体「一水会」の木村三浩代表が同席。この席で徳田元議員は、約1カ月前に決まっていた東電病院の売却に触れ、病院の取得に興味を示した〉(日経新聞・2013年12月18日)
さらに、猪瀬氏が関係部署に直接指示し、都が株主総会前日に同病院に立ち入り検査したことも都議会の審議で判明している。
もう、メチャクチャである。あらん限りの理屈をつくって東電・東電病院を叩いておいて、今度は支援者にその東電病院を売り渡そうと考えていたのだ。しかも、都議会総務委員会では「徳洲会が東電病院に興味を持っていたということを全く知らない」と猪瀬氏は説明していた。
維新の松井代表は、猪瀬氏はすでに罪を償ったというが、少なくとも「選挙でお世話になった人に当選後お返しをするタイプ」の政治家であることは明らかであろう。
別に、政治家になることが人生のゴールではあるまい。元犯罪者の作家として、生きていく道はあったはずだ。政治家になることは全くお勧めできない。
ここで、猪瀬氏に対する維新議員の当時の評価を調べてみよう。
「同僚議員であれば許される」「他党の議員の過ちは許さない」という立場は、公党としてはあってはならないはずだ。国民にとって所属政党は関係がない。悪いものは悪いし、いいものはいい、のである。
まず、今回、猪瀬氏が更生したと信じ、再チャレンジを支援する松井代表だ。
かつて猪瀬氏を都知事に推したことを問われると「(猪瀬氏を)見抜けませんでしたね」といらだち、「共産以外みんなで推した。質問がおかしいよ」と記者団にかみついている(2013/12/20 毎日新聞)。
今回の公認に際して、事前に見抜けなかった反省はないようだ。
削除された海老沢氏のブログ
猪瀬氏に言及したブログを削除した海老沢由紀氏(C)日刊ゲンダイ
次に維新の政調会長・音喜多駿氏だ。自身のブログで<猪瀬前知事「全部ウソでした」都議会>(2014年3月31日。原文ママ)と題して、次のようなことを述べている。
<公職選挙法での処罰によって資金問題は決着したかもしれません。しかし、時の権力者がお金をもらった側に便益を図ったとすれば、これはまた別の事実としての追及が必要です。司法が裁判を行わず、これで決着をみるというのであれば、ここからは再び議会の出番です。たとえ処罰はできなくとも、私は真実を明らかにすべきだと思います>
さすがは、維新きっての論客・音喜多氏である。非常に納得できる記述の数々だ。都合の悪い記事も削除をしていないことには敬意を表したい。維新の公認候補者となった途端に、真実を明らかにしなくてもいいということでは決してないだろう。街頭でいいので、ぜひ国民の前で、猪瀬氏の犯した事件において隠された真実を明らかにしてほしい。
最後は、維新の目玉候補といわれる東京選挙区に立候補を予定している海老沢由紀氏だ。5月24日現在、海老沢由紀氏のホームページでは、猪瀬氏に言及したページはこっそり削除されており、海老沢陣営関係者がブログ削除の前に保存していたデータを筆者に提供してきたことで、批判の事実が判明した。
題して「猪瀬都知事が徳洲会から5千万円借りたのがマズいわけ」(2013年11月24日)だ。こっそり消されてしまったので、海老沢大阪市議の声を筆者が代わりに国民へお届けしよう。
・「借金の事実を知っていたのは、夫婦だけ」と発言していますので(中略)普通の感覚だとかなり怪しいお金と考えざるを得ません。
・(5千万円の資金提供を受けたという最初の説明は)完全に法律に違反しています。
・個人的な用途という申し開きがすでにおかしい感じがします。
・(本人説明と違い)選挙用に資金を調達したことになり、苦しいと言わざるを得ません。
・しかし、50000000円!!!これだけゼロがつくとやっぱりみづらいですね〜。5千万円ものお金を借りて、使い道もなくて、いつ借りたか覚えてないって。それはちょっとあまりに不自然です。無利息無担保って、ありえないです。
・猪瀬さんのクリーンなイメージからしいてもかなりイタイ。政治って、関わるとやっぱりこんなことになるのかということに。また政治不信になっちゃう。
・まったくもって困ったものです。
と、猪瀬批判のオンパレードだ。その言葉、一つ一つが胸に迫る。筆者は深く共感する。参院東京の維新公認候補である海老沢氏は、ぜひ、この自身の言葉を、すぐ隣にいる猪瀬直樹氏に率直にぶつけてほしい。そんな政治家を国民は待っているのだ。このブログを国民の目に触れないようこっそり消すというのは、あまりに国民を愚弄しすぎた振る舞いである。
小倉健一 イトモス研究所所長
1979年生まれ。京都大学経済学部卒。国会議員秘書からプレジデント社入社。プレジデント編集長を経て2021年7月に独立。
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