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「田園都市国家構想」へのビジョンが政権与党にも野党にもない悲劇 永田町の裏を読む
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/303540
2022/04/07 日刊ゲンダイ ※後段文字起こし
看板倒れに終わる気配(2021年10月の所信表明演説)/(C)日刊ゲンダイ
7月選挙を目前にした自民党の中堅参議院議員に岸田政権を背に戦う気分はどうなのかと聞いた。
「サッカー日本代表みたいなもんですよ。目の前の試合をそこそここなして、大きな失策もなくやってはいるが、人々が胸を躍らせるようなドラマが何もない」と彼は答える。
経済政策通の彼が特に残念がるのは、岸田文雄首相が総裁選で目玉として打ち出した「新しい資本主義」とその中核となるはずの「デジタル田園都市国家構想」が、ほとんど看板倒れに終わる気配を見せていることである。
「新しい資本主義」とは、惨憺たる失敗に終わった「アベノミクス」に代わって、きちんとした哲学を下地にしたまともな経済政策構想を打ち出すという意味だろうが、今のところ何も出てきそうにない。
「田園都市国家構想」は、故・大平正芳首相が21世紀の日本のビジョンとして9つの研究会を組織してまとめた提言の中心をなしたひとつで、「明治維新以降の中央集権体制は日本の歴史の中ではむしろ異例の事態」であり、これを是正しバランスのとれた多極分散型に転換するという壮大なシステム変革論を打ち出して話題になったが、岸田のそれは旧来からの「地方分権」にデジタルの粉をまぶしたようなもので、補助金をもらって地方が行うこまごました施策が数百も列記されていて読む者の心を萎えさせる。
ところが野党の方もこれに対抗するビジョンを持ち合わせないので、我々は相変わらず21世紀をどう生きたらいいか分からないまま投票に行かなければならないのである。
高野孟 ジャーナリスト
1944年生まれ。「インサイダー」編集長、「ザ・ジャーナル」主幹。02年より早稲田大学客員教授。主な著書に「ジャーナリスティックな地図」(池上彰らと共著)、「沖縄に海兵隊は要らない!」、「いま、なぜ東アジア共同体なのか」(孫崎享らと共著」など。メルマガ「高野孟のザ・ジャーナル」を配信中。
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