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ゼレンスキー大統領の「したたか忖度」演説 安倍・岸田両氏を安堵させたその先の狙い
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/302951
2022/03/24 日刊ゲンダイ
ウクライナのゼレンスキー大統領は安倍外交のメンツを立てた(C)JMPA
警戒されたような厳しい批判も無理筋の要求もなく、安倍元首相と岸田首相はさぞ安堵したことだろう。
23日行われたウクライナのゼレンスキー大統領のオンライン国会演説は、「日本はすぐ援助の手を差し伸べてくれた」「アジアで初めてロシアに圧力をかけたのが日本」など感謝の言葉が繰り返され、終始、穏やかなムード。「ウクライナ人は日本の文化が大好き」「価値観が共通している」と親近感のアピールに力点を置いた内容だった。
ゼレンスキーの演説は、ドイツでは、ロシアからの天然ガスパイプライン「ノルドストリーム2」を侵攻の土壇場まで維持したことを糾弾し、ドイツがロシアに戦費を稼がせたと痛烈に批判。
イスラエルでは「防空システム」を念頭に、兵器の供与をストレートに求めていた。
日本に対しても、対ロ経済協力をヤリ玉に挙げ、安倍元首相が赤っ恥をかかされておかしくなかった。軍事的支援を要求され、日本政府が憲法9条との兼ね合いで困惑する事態に陥る可能性も囁かれていた。しかし、ゼレンスキーはいずれも“封印”。日露戦争も原爆の話もなく、東日本大震災や福島原発事故をほのめかした程度だった。
「日本とロシアの関係には触れず、安倍外交のメンツを立てる配慮が見えました。加えて、日本の政治家たちの功名心をそそる内容でした。国連安保理の改革の必要性を訴え、日本に常任理事国に入って欲しいという希望をにじませた。『アジアのリーダー』という表現で、実際は斜陽の日本を持ち上げてもいた。そこには、現実にアジアの盟主になりつつある中国を牽制する意図もあったと思います」(高千穂大教授・五野井郁夫氏=国際政治学)
「復興」で支援を要求
その先に、復興への莫大な資金援助の期待(ゼレンスキー大統領オンライン演説での岸田首相と林外相=23日)/(C)JMPA
印象に残ったのは、日本に求めることとして、ロシアに対する制裁の継続とともに、「復興支援」が強調されていたこと。「人口が減った地域の復興を考えないといけない」「避難した人たちが故郷に戻れるようにしなければならない」と訴えかけた。
「復興のところで日本に入って欲しいということでしょう。安全保障上、日本ができないことは求めず、できることをしっかり要求してきた」(五野井郁夫氏)
ウクライナ政府は、ロシアの侵攻により既に1000億ドル(約12兆円)相当のインフラが破壊されたとしている。復興費用は天文学的に膨らむ。
日本を持ち上げ、友好関係を前面に出し、安倍元首相や岸田首相には忖度。その先には、復興への莫大な資金援助の期待がありそうだ。
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