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「煮え切らない立憲」どうする? 共産からの最後通牒、国民民主も連合も与党の一翼で崖っぷち
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/302344
2022/03/10 日刊ゲンダイ
決別の時(左から、立憲民主党の泉健太代表、国民民主党の玉木雄一郎代表)/(C)日刊ゲンダイ
歴史的な原油高を口実に、夏の参院選後の連立与党入りを狙う国民民主党が着々と布石を打っている。
9日、自民党と公明党、国民の幹事長が国会内で会談。原油高対策を中心に政策協議をスタートさせた。
この3党は4日にも岸田首相、公明党の山口代表、国民の玉木代表による党首会談を行っている。与党の両トップが、政策をめぐって野党党首と個別会談するのは異例だ。
国民民主は「トリガー条項」をトリガーに |
国民は原油高対策としてトリガー条項の凍結解除を要請。与党側は16日に幹事長レベルで回答するという。つまり、来週も3党の幹事長会談が開かれるわけだ。定例化していく可能性もある。
「岸田首相はトリガー解除について一貫して否定的ですが、公明党は国民民主に同調し始めている。国民民主が言い出し、公明が突き上げ、岸田さんがのむ形になれば、2年前の一律10万円給付と同じ流れです。もともと国民民主を支援する民間労組の一部は公明とも水面下で選挙協力してきたこともあり、一気に参院選での連携にまで話が進むかもしれない。すでに、兵庫選挙区で国民民主が公明候補を支援するプランも出ているそうです」(自民党関係者)
参院選で公明が重視する兵庫選挙区(改選定数3)は、自公が「相互推薦」を見送る原因になった震源地。そこで国民が支援を打ち出すとは、とんだ茶番だが、自公側からは他の選挙区でも民間労組の協力を期待する声が上がっている。
連合の芳野会長は8日の時事通信のインタビューで、自民への接近について「あっち(自民党)が寄ってきている」とか言っていた。もはや、国民も連合も与党の一翼と思った方がいい。
連合に気を使って共産党と距離を置く立憲民主党は、どうするつもりなのか。参院選は、少なくとも1人区で共産党と候補者を一本化しなければ戦えないだろう。
候補者一本化について共産は1月から公式協議の開始を申し入れているが、いまだ開催されていない。煮え切らない立憲に対し、共産側が協議開始の回答期限は「今月上旬」と最後通牒を突きつけたとの報道もある。
参院選で野党乱立になれば、それこそ与党の思うツボ。与党になびく連合なんてアテにしていたら、待っているのは自滅の道だけだ。
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