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岸田首相が菅義偉氏の「勉強会」に戦々恐々…迫りくる“包囲網”に財務省人脈で対抗か
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/301982
2022/03/03 日刊ゲンダイ
目玉の経済安保も…(岸田首相)/(C)日刊ゲンダイ
菅義偉前首相が「勉強会」を立ち上げるというので、「いよいよ倒閣に動き出すのか」と政界の注目が集まっている。短命政権でやり残した脱炭素や少子化対策などの政策実現のための勉強会という名目だが、“派閥化”を目指した動きだと受け止められている。
当選同期で菅氏と親しい佐藤勉前総務会長が麻生派を抜けたのも、菅グループ結成に向けた布石。すでに党内には菅氏を慕う「ガネーシャの会」(約15人)や「参院議員の会」(約10人)などがあり、さらには菅政権を支えた二階派、森山派との連携も視野に入る。
「菅さんは、参院選までには何らかのグループをつくりたいと周囲に語っていた。党内の非主流派が大同団結すれば80〜90人規模の一大グループになる。岸田首相にとっては脅威でしょう。菅グループが最大派閥の安倍派と組んで、“反岸田”の包囲網を敷くことも考えられます」(二階派関係者)
これに対抗するためなのか、岸田首相は周囲を財務省人脈で固め、安倍・菅政権が重用した経産省の影響力を排除しにかかっているという。
目玉政策に掲げる「経済安保」の主導権も経産省から財務省にシフトしつつある。
先月、経産省出身で法案策定の責任者だった藤井敏彦・経済安保法制準備室長のスキャンダルが「週刊文春」に報じられると、すぐさま更迭。後任には財務省出身の泉恒有内閣審議官を起用した。国家安全保障局(NSS)で経済安保を担当する「経済班」のトップも、現在は財務省出身の高村泰夫・内閣審議官が務めている。
「今年に入り、財務省OBで国税庁長官も務めた可部哲生氏が弁護士登録して大手法律事務所に入所したことも話題になっています。米国の弁護士資格や公認会計士資格も持っている可部さんの妻は岸田首相の妹。身内として、今後は首相を法律顧問的な立場でサポートしていくようです」(財務省関係者)
岸田側近の木原官房副長官も財務省出身。予算案に賛成して岸田政権に接近する国民民主党の玉木代表と木原氏は財務省同期で気脈を通じる。
自民の党内抗争は霞が関も巻き込んで激化しそうだ。
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