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片山さつきと二階派の「意外な争い」が政界再編の震源となる可能性
https://friday.kodansha.co.jp/article/231832
2022年03月02日 FRIDAYデジタル
「“お父さん”の顔に泥を塗られた形だ。その報復として、夏の参院選挙では派閥をあげて潰しにかかる。片山は各種団体の推薦を得られず、浮動票を狙うしかなくなるだろうな」
自民党の二階派(志帥会)幹部は、退会騒動を引き起こした片山さつき・元地方創生担当相への怒りを隠さなかったという。「お父さん」とは二階俊博元幹事長のことで、二階派の一部は派閥領袖の元幹事長のことをこう呼んでいる。
怒りの発端は、片山さつき参議院議員が二階派の会合を欠席したうえ、他派閥に移ろうと画策したことにある。無論、ただの欠席だけでここまで怒りを表明することはない。ヤクザの「組抜け」を引き合いに出すまでもなく、「辞め方」を誤ればトラブルとなるのはこの世界の常。片山氏の振る舞いが、あまりに稚拙だったのだろう。
少し憔悴した表情で記者の取材に応じる片山氏
2月21日、二階派は片山氏の除名勧告文書を所属議員へと送付。〈片山さつき参議院議員に関するご報告〉と書かれた文書には、事務総長の武田良太元総務相名義で、こう記されている。
<昨今の活動は志帥会に所属する国会議員の信用を失い、かつ志帥会の名誉を傷つける行為であり、安易に看破できるものではありません。よって二階会長からの指示に従い、全役員協議のうえ本日付けをもって退会を勧告しました>
さて、事態はここで終わらないのが永田町の恐ろしいところ。片山氏は、二階派から退会勧告を受けたことについて、2月22日、議員会館の自室で次々と強い言葉を繰り返した。
「一人ひとりの政治家に自由がなく、あたかもモノのように扱っている」
「(私宛の封書の)封を切っていないのに、中身がマスコミで報道されている。これは完全にいやがらせだなと思いました」
「私に対する名誉毀損や、場合によっては人権侵害だなと。明確に離れたいと言っている人を身に覚えがないことで後ろから石を投げている」
激しい言葉で15分に及ぶ「反論」を展開したが、これについて記者に聞かれた二階氏は仏頂面で「(反論は)聞いてない」と一蹴。その後、二階派幹部4名の連名で「派閥としては、片山氏のこうした自己保身で誤った発信を放置することはできず、厳重に抗議せざるを得ない」と文書を出すなど騒動は泥沼化している。
事実関係を否定する文書まで出された。怒りの度合いが伝わってくる
片山氏はしっかりと二階氏に退会の意志を伝えたとしたうえで、「これ以上正式な伝え方はない」「(二階氏が)認める、認めないの話ではなく、政治家は自分で政治活動をし、票を得てここにいる。派閥といっても自民党の正式な組織ではない」と主張している。
しかし、なぜ自民党の重鎮を怒らせてまで派閥を辞めるという「危ない橋」を渡ろうとしたのか。政治部記者が解説する。
「夏に参院選を控える片山氏には焦りがあったのではないか。二階氏の側近だった河村建夫・元官房長官の長男である建一氏が2次公認候補として片山氏と同じく全国比例代表となった。そこで『票を食い合うのではないか』という恐れもあるのだろう。
さらに、二階氏は幹事長を退き、岸田政権で非主流派となっている。かつてのような影響力も望めず、自身への強力な支援は見込めない、と至ったのだろう」(政治部記者)
一部では、片山氏は党内最大派閥の安倍派入りを狙っている、との見方もある。会見でも、具体名は出さないものの、「(3月13日の)党大会には(自分の身の振り方について)発表できる」と匂わせている。
「急に保守的な発言が増えたのも、そのためでしょう。安倍派の歓心を買おうとしている。ただ、派内には萩生田光一経産相や城内実元外務副大臣をはじめ、彼女のことを毛嫌いしている議員が少なくない。安倍会長に直で誘われた高市早苗政調会長も未だに入会できていないぐらいだから、片山さんについては何をかいわんや。二階派からのプレッシャーも考えられ、すんなり入会できるのか」(同記者)
二階氏の手腕は安倍元首相も「永田町随一の政治的嗅覚を持つ」と舌を巻いたほど。はたして、二階派のプレッシャーを受けながら、片山氏は思い通りの進路を取れるのだろうか。安倍派としても簡単に受け入れるわけにはいかないだろうし、片山氏も黙っているわけはないだろう。この“小さなお家騒動”、実は派閥再編の号砲かもしれない。
取材・文:岩崎大輔
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