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長引く第6波→第7波突入の最悪シナリオ 感染力強いオミクロン株「BA.1.1」が主流に
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/301922
2022/03/01 日刊ゲンダイ
日本が諸外国のように陽性者がスッと下がらないのは…(C)日刊ゲンダイ
オミクロン株による新型コロナ第6波は1日当たりの新規陽性者数が全国的に減少傾向にあるものの、依然としてペースは緩やかだ。陽性者数が下がりきらないまま、第7波に突入してしまうのか。
コロナ死者は週を追うごとに増加。28日までの死者の累計は2万3484人で、1週間で1624人増えた。前々週1031人、前週1472人と増加ペースが加速している。
死者増を抑えるためにも、肝心なのは陽性者をいかに下げていくかだ。31都道府県で実施中の「まん延防止等重点措置」は来週6日が期限。政府は今週中にも、首都圏や関西圏などの10都府県を対象に延長する方針だ。
ところが、日本国内ではオミクロン株の中でも感染力が強い可能性のある系統が主流となっていることが判明。第6波が長引く恐れがあるという。
突き止めたのは東京医科歯科大のSARS-CoV-2全ゲノム解析プロジェクトチーム。昨年末から先月中旬までのコロナ患者40人から検出した検体を調べたところ、7割以上が「BA.1.1」と呼ばれる系統だったという。
陽性者減少ペースが鈍いのは3回目接種の遅れ
「BA.1.1」は、いわゆるオミクロン株である「BA.1」がさらに変異したウイルスで、オミクロン株の原型「BA.1」よりも感染力が強い可能性がある。陽性者の減少ペースが鈍いのは、「BA.1.1」が要因なのか。昭和大医学部客員教授の二木芳人氏(臨床感染症学)がこう言う。
「諸外国のように陽性者数がスッと下がらないのはウイルスの特性というより、3回目のワクチン接種の遅れが要因でしょう。新規陽性者の中心となっている子どもの感染対策にも手をこまねいており、自然に収束するのを待っている状況です。特に東京は検査が不十分で、陽性者をきちんと捕捉できていません」
実際、第6波における都内の新規陽性者数の減少に比例して、検査人数もピーク時の2万9816人(7日間平均)から先月25日には43%減の1万6975人(同)まで減った。検査件数が同じで陽性者数が減っていれば収束に向かっていると言えるが、実際は検査数が約半分に減り、陽性率は27日時点で36.3%と高止まりしている状態だ。
いち早くピークアウトした沖縄では、新規感染者数の7日間平均が500人台から600人台へと微増している。第6波から第7波に突入という最悪シナリオは何としても避けたい。
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