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※2022年2月15日 日刊ゲンダイ1面 紙面クリック拡大
※紙面抜粋
※2022年2月15日 日刊ゲンダイ2面
【与党も大メディアも犯罪者ばかり】
— 笑い茸 (@gnXrZU3AtDTzsZo) February 15, 2022
恐るべき世の中全体のモラル破壊
日刊ゲンダイ pic.twitter.com/B7KSuo0ST9
※文字起こし
日本政策金融公庫による新型コロナウイルス関連融資を違法に仲介。貸金業法違反(無登録営業)の罪に問われた元公明党衆院議員・遠山清彦被告の初公判が14日、東京地裁で開かれた。遠山は「間違いありません」と起訴内容を認め、「政治不信を招き、深く反省している」と述べたという。
起訴状によると、遠山は2020年3月ごろから21年6月ごろの間、無登録で融資を仲介。その数、計111回。仲介による公庫側の貸付金額は37億円超に上った。
遠山は公庫を所管する財務省の副大臣だった。そうした立場を利用した口利きの見返りには、100万円の謝礼が遠山に届けられたこともあった。“手数料”は総額1000万円にもなるとされる。
公明党で将来の代表候補とも目された「プリンス」は、コロナ禍の緊急事態宣言中に銀座でクラブ活動をして議員辞職した後もコンサルタント会社を設立し、ちゃっかり口利きビジネスを続けていた。
今回の違法仲介が発覚する端緒となったのは、太陽光発電関連会社「テクノシステム」の融資詐欺事件の捜査だった。解せないのは、捜査過程で他の大物政治家の名前がゴロゴロ挙がり、「すわ政界大疑獄か」とも噂されたのに、結局、大山鳴動してネズミ一匹。事件の捜査も遠山の在宅起訴も、昨秋の衆院選に影響しないタイミングを計ったかのようだったし、闇の全容解明には至っていない。
悪い奴ほどよく眠る
この事件について、ジャーナリストの高野孟氏は本紙のコラムで「公明党は自民党の与党体質にズッポリ感染して、賄賂・汚職を日常業務とするまでに堕落した」と喝破したが、実際、与党の堕落は底なし沼だ。
14日の衆院予算委員会では二之湯国家公安委員長が集中砲火を浴びた。二之湯は参院京都選挙区選出。追及されたのは、自民党京都府連の組織的な選挙買収疑惑についてだ。他の府連所属国会議員同様、二之湯も府連に寄付し、府連から地方議員にカネが配られていたが、二之湯は答弁で「党勢拡大」だとして違法性を改めて否定した。
京都府連の内部資料に「マネーロンダリング」の言葉があったと報じられている。政治資金収支報告書に記載されていたとしても、カネの流れは広島の河井事件で行われていた「選挙買収」と同じだ。それなのに、自民党の茂木幹事長は「報道のひとつひとつについてコメントしない」と逃げの一手だから酷すぎる。
その河井事件は、不起訴となった地方議員ら26人に対して検察審査会が「起訴相当」と議決。検察が再捜査を始めたが、そもそも金銭授受を認めた議員もいたのに、河井夫妻だけを起訴し、地方議員らは「100人全員不起訴」とした検察の判断が、与党への忖度だったのではあるまいか。
霞が関では、岸田政権肝いりの「経済安全保障」で、事務方トップが突如、更迭される人事があったばかりだ。松野官房長官は、無届け副業を問題視したことは明らかにしたものの、朝日新聞記者との不倫や情報漏洩疑惑には答えていない。どうせバレる前にポストを外したのだろう。こうしたウヤムヤ幕引きが幾度繰り返されるのか。
もっとも、与党や政府の疑惑を追及するはずのメディアも不祥事だらけだからどうしようもない。
テレビ朝日は、部長が国の補助金を不正受給し、社長が自身の私的な使い込みなどで辞任。NHKは五輪関連の番組テロップで「誤った字幕」。与党もメディアも堕落の極み。世も末だ。
立正大名誉教授の金子勝氏(憲法)はこう言う。
「『悪い奴ほどよく眠る』ですよ。日本の権力構造が完全にそういう体制になってしまっています。安倍政権の森友事件以降、その傾向が強くなった。政治家や高級官僚がどんな不祥事を起こそうが、一切責任を問われず、制裁も受けない。問題を曖昧に終わらせ、真相究明もされない。それどころか権力者が言い逃れるために、データや文書が改ざんされる。そうしたことが積み重なり、タガが外れてしまったかのようです」
元首相がのさばるほどに「鯛は頭から腐る」 |
「経済安全保障」の事務方トップのスピード更迭は、岸田政権の保身のなせる業だ。怪しさ満載なのだが、NHKの字幕問題も、「金銭をもらって五輪反対デモに参加した」と、裏付けがないままにテロップがつけられていた。これが、ただの「誤り」で片付けられるのか。
公共放送が意図的にデマを流せば、社長のクビが飛んでもおかしくないが、懲戒処分はディレクターやプロデューサーなど現場の職員ばかり。テレ朝の問題でも、社長はクビではなく辞任という大甘だ。しょせん“権力者”たちの考えることは、不祥事が発覚しても形だけの謝罪や辞任。トカゲの尻尾切りで済ます連中がいかに多いことか。恐るべきである。モラルもへったくれもない。
どうしてこんな国になってしまったのか。まさに「鯛は頭から腐る」だ。組織は上から腐っていく。モリカケ桜で疑惑のド真ん中にいた安倍元首相が、真相究明から逃れ、いまだデカイ顔してのさばっているのだから、自浄作用など働きようもない。
「私や妻が関係していたら総理大臣も国会議員も辞める」
あの発言により、官邸や財務省という国家組織が総理夫妻を守るために一斉に動いた。そうして、財務省の近畿財務局に勤務していた赤木俊夫さんは、公文書改ざんを強要されたことを苦にして自死した。そこまで追い込んだ元首相が、ご意見番気取りで“君臨”し続けるこの国の異常さ異様さ──。
9日に設立総会が開かれた自民党若手有志による「責任ある積極財政を推進する議員連盟」が、初回の講師に招いたのは安倍だった。安倍シンパがチヤホヤするから、どんどん舞い上がる。
財政再建派の岸田を牽制する狙いがあるとも解説されているが、その岸田も安倍にヘコヘコする情けなさ。ユネスコの世界文化遺産登録をめぐって「佐渡島の金山」を推薦するかどうかで揺れた岸田は、安倍に何度も電話をかけ、結局、安倍に促されるままに推薦を決定した。
緊迫するウクライナ情勢や対ロシア外交をめぐっても、岸田は安倍を官邸に招き意見交換。「私の経験の中でアドバイスできればということで話をさせてもらった」と安倍が言えば、岸田は「適切なアドバイスをいただいた。大いに参考にしたい」とありがたく拝聴、である。
ロシアのプーチン大統領と27回も会談したのに、手玉に取られただけで、何の成果も上げられなかった元首相のアドバイスなど、何の役に立つのだろう。
総理辞任で蟄居すべきだった
政治評論家の野上忠興氏が言う。
「森友問題などを考えれば、安倍氏は総理を辞任した時に蟄居すべきでした。しかし、元来、自分本位の安倍氏には蛙の面に小便。一方で、権力から完全に降りてしまえば、さまざまな疑惑が事件化しかねないと恐れている側面もあるのでしょう。自らの力を誇示することで、当局を牽制しようとしているのではないか」
安倍がエラソーにのさばる自民党政治の惨憺を見せつけられると、まともに働いているのもアホらしくなる。公文書改ざんの財務省を筆頭に、安倍をかばった連中は、みんな出世した。こんなおかしな世の中が、いつまで続くのか。
「安倍氏が権力の中心にいる限り、政府や与党の腐敗は進んでいく。不祥事を起こせば、制裁され、責任を取らされる。そういうまっとうな社会を取り戻さなければなりません。そのためには、本当のワルがまずは制裁を受けなければいけない」(金子勝氏=前出)
自死した赤木さんの手書きの遺書には、「最後は下部がしっぽを切られる。なんて世の中だ」とつづられていた。二度と同じ不幸を生まないためにも、この国に蔓延するモラル破壊に、ストップをかけなければいけない。
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