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自民・甘利明氏 コロナ治療薬めぐる“手柄アピール”ツイートが大炎上! 違法性はないのか
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/301007
2022/02/07 日刊ゲンダイ
傲慢さは全く変わってない…(C)日刊ゲンダイ
“あまり”にも傲慢なツイートが大炎上だ。批判の矛先を向けられているのは、自民党の甘利前幹事長。昨年10月の衆院選で小選挙区で敗れ、一議員となった今も、「炎上グセ」は相変わらずらしい。
キッカケは、甘利氏が4日に自身のツイッターに投稿したツイート。新型コロナのワクチンと治療薬を開発中の塩野義製薬とのやりとりを次のように明かした。
〈塩野義製薬が開発中のワクチンと治療薬の治験報告に来ました。日本人対象の治験で副作用は既存薬より極めて少なく効能は他を圧しています。アメリカ政府からも問合せがある様です。ワクチンは5月めど治療薬は2月中にも供給は出来ます。外国承認をアリバイに石橋を叩いても渡らない厚労省を督促中です〉
この投稿から1時間後、塩野義製薬の株価は7584円から25分で200円近く上昇。甘利氏の問題ツイートに〈インサイダー疑惑?〉との批判が相次いだ。
他にも、承認前の医薬品の広告禁止を定めた薬機法に反すると指摘する声や、薬事承認を巡り厚労省が不当な政治圧力を受けかねないとの懸念が続出。幾重にも問題がありそうだが、違法性はないのか。元特捜検事の郷原信郎弁護士がこう言う。
「甘利氏を擁護するつもりはありませんが、法的な問題はないと考えます。塩野義はすでに治験結果を公表しており、甘利氏のツイートはインサイダー情報に当たりません。例えば、客を得るために医薬品として承認されていないものを誇大に宣伝すれば、薬機法の広告規制にひっかかるでしょうが、そういう意図も認められない。製薬会社からカネを受け取っていれば別ですが、SNSというオープンな場で『督促』と言っている以上、裏で不適切な承認を求めているとも考えにくい。政治家が中央省庁に意見する『政治活動の範疇』を超えないでしょう。ただ、批判するにしても相応な根拠が必要とはいえ、あたかも“自分の手柄”を誇示するような発信が鼻持ちならないのはうなずけます」
先の衆院選の期間中「私の手の中には日本の未来が入っている」と豪語した甘利氏。選挙で「ノー」を突き付けられても、傲慢さは変わっていない。
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