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小池知事が“因縁”の石原慎太郎氏をいち早く弔問 「都民葬」まで言い出し飛び交う憶測
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/300958
2022/02/05 日刊ゲンダイ
小池百合子都知事(C)日刊ゲンダイ
「ああ、石原さんはヨットマンだったんだと、改めて感じました」──。4日の定例会見で、東京都の小池知事は1日に逝去した石原慎太郎元都知事の自宅を2日に弔問したことについて聞かれ、こう話した。
「風を読むというか、風を吹かし、時には嵐を呼んだ。弟さんではありませんが、それでゴールに突き進む。そういうヨットマンだったのではないかと思っている」
「これまで築いてこられたレガシーを東京都にさらに生かしていきたい」
だが、2人が「犬猿の仲」だったことは周知の事実だ。2016年、小池氏が自民党の推薦を得られないまま都知事選に出馬した際は、石原氏が「厚化粧の年増」と揶揄。小池氏は石原都政時代に決まった築地市場の豊洲移転をやり玉に挙げ、当選後も石原氏を標的にした。
ノンフィクション作家の石井妙子氏の著書「女帝 小池百合子」によれば、小池の父が石原氏を熱心に支援していたが相手にされず、親の代からの確執があるという。
「最後は都議会に百条委員会を設置して慎太郎さんを証人喚問するまで追い込んだ。慎太郎さんの政治生命にトドメを刺したのは小池さんだという声もあるくらいです。その小池さんが真っ先に弔問に駆けつけたことには正直、驚きました。衆院議員から都知事、晩年に総理を目指して国政復帰した慎太郎さんに自分を重ね合わせているのでしょうか。今夏の参院選に出る布石という見方が政界に広がっています」(自民党関係者)
折しも4日、国民民主党の玉木代表が前埼玉県知事で無所属の上田清司参院議員と共同会見。今夏の参院選で埼玉選挙区に出馬する上田氏への推薦を発表した。玉木氏は小池氏との連携も進める。1月には「国民民主と都民ファーストの会が合流へ」と報じられた。上田氏も会見で「さまざまな勢力結集を努めておられる。そういう枠の中でメンバーになりたい」と意欲を示していた。
「都民ファとの合流には国民民主内で反対が多く、成就するかは分かりませんが、小池氏が参院選に向け何か企んでいるのは間違いない。石原氏の『都民葬』なんてことも言い出した。ヨットマンでなくともシタタカに風を読む小池氏ですから、選挙直前に都民葬を行い、『私が石原氏のレガシーを引き継ぐ』と国政復帰を宣言する演出も考えられます」(政治ジャーナリスト・角谷浩一氏)
今年7月で70歳になる小池知事が悲願の女性初首相を狙うには最後のチャンス。いよいよ動き出した。
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