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岸田の「新しい資本主義」は、スターリン型計画経済体制のこと
中川八洋ゼミ講義
筑波大学名誉教授 中川 八洋
岸田文雄の奇天烈語「新しい資本主義」は、マルクス語「資本主義」や社会主義語「再分配」を用いているから、社会主義体制か、スターリンの計画経済体制かを指している。少なくとも、「再分配」は市場経済を毀損する機能は甚だしく大きく、必ず「成長」を阻害する。低成長期であれば「経済の衰落」を必然にする。
すなわち、「再分配」と「成長」は、矛盾する対立概念であるのに、岸田はこのdivertする二兎を同時に一人でも追えると考える。岸田文雄は、本物の狂人である。
“マルクス狂”岸田文雄は、経済学がチンプンカンプンのお馬鹿だが、経済再生担当大臣となった“獣医学博士(東大院)”の山際大志郎(学部は山口大学獣医学科卒)もまた、経済学はさっぱり。結局、岸田文雄の理解不能な珍語「新しい資本主義」は、安倍晋三のハチャメチャ「バラマキ福祉」に新奇なネーミングをしただけだと、いずれ(保守知識人の世界では)嘲笑された終わりを迎える。が、岸田政治が続けば、日本の国債発行高は天文学的となり、財政破綻とハイーパー・インフレは不可避。日本の財政学的な破綻からの国家死滅は間近い。財務次官・矢野康治の憂国“上訴”は正しい(注5)。
1960年代の「保守」東大卒や自民党国会議員は、極左語「再分配」と聴くと、目くじらを立てて「個人の自由への侵害だ」「勤勉/自己責任/相互扶助の道徳を破壊する」と連鎖的に怒った。実際にも、“財政破綻の麻薬”「福祉国家or社会保障の充実」と社会主義語「再分配」は学術的にも同一。
過剰「再分配」は確度100%で経済成長の息の根を止める「反・成長」の劇薬と考えるのが常識だった1960年代日本の保守からすれば、“赤い白痴”岸田文雄のスローガン「分配と成長」は、精神病院の鉄格子のなかの狂語にしか見えない。自民党議員の過半がベヴァリッジ製「福祉国家」という言葉に蕁麻疹を発症しなくなる“極左への自己改造”は、1973年の田中角栄による社会主義思想「福祉国家・日本」が国策路線となり、それに汚染された以降である。
レプケの『Welfare、Freedom and Inflation』(1957年)を信奉する私や大蔵省主計局の官僚たちは、このターニング・ポイントの1973年春、田中角栄に対し、怨嗟の声を合唱した。田中角栄と組む赤い通産官僚と共産党支配の厚生省が凱歌を上げた。今思い出しても、1972年10月1日から73年春にかけ、私は社会主義協会系(大内兵衛の労農派)田中角栄への怒りでいっぱいだった。Stanford大への留学準備が無ければ、精神の正常が維持できなかっただろう。
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