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2022年1月24日 12時00分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/156043
「こういう結果は、本当に分からないものだな」
立憲民主党の枝野幸男前代表は、昨年10月31日に投開票された衆院選の大勢判明後、宿舎に戻る車中で深いため息をついた。辻元清美氏ら多数の現職が落選し、重鎮の小沢一郎氏、中村喜四郎氏らが小選挙区で敗北。想像を超える逆風だった。
翌日、枝野氏は議員会館の自室にこもった。「参院選まで耐えてくれ」「幹事長と同時に辞められたら、党が壊れる」。慰留の電話が相次いだが、「一晩考えます」と答え、側近には「迷惑をかけるが、代表選の準備を始めてほしい」と伝えた。
衆院選を前に菅義偉前首相が退陣し、岸田文雄首相が誕生していた。枝野氏は「自民は党の顔を代えただけ。有権者は分かってくれる」と考えていた。2010年夏、旧民主党政権が政権浮揚を狙い、鳩山由紀夫氏から菅直人氏に首相を交代させた直後の参院選で、議席を大幅に減らした経験が念頭にあった。
また、「批判ばかり」という与党からの攻撃を意識し、国会論戦など各場面で、立民の掲げる社会像も重点的に語ってきたつもりだった。
枝野氏が代表を退くと、党内は「批判ばかり」というイメージからの脱却に向けて走りだす。さしたる検証もなく、批判が目立った党の姿勢が敗因のように語られていた。枝野氏はこの件について「総括は新執行部に委ねる」と、一切コメントしていない。
野党が「批判ばかり」という批判を恐れることに違和感を覚え、インターネット上で世論調査の分析を発信している三春みはる充希みつき氏(33)に見解を聞いた。
三春氏は「立民は政権との対決姿勢が鮮明だった結党直後の支持率が最も高かった。他党との合流などで次第に各争点への立ち位置があいまいになり、支持が停滞した」と指摘。手本とするべきは、意外にも、野党時代の自民党だという。
「旧民主党政権下、自民党は国会内でプラカードを掲げたり、政権の不祥事を徹底的に追及したりした。政権を担当する与党に対し、野党は弱者なのだから、時にはなりふり構わず戦うべきだ」。三春氏の主張には、おとなしい野党は与党を利するだけ、との思いがにじんでいた。
野党は批判に偏っていいのかという論争からは距離を置く枝野氏だが、昨年末、地元での集会で一瞬ためらった後、こう語気を強める場面があった。「野党が批判しないなら、誰が批判するんだ」
新型コロナウイルス禍で立民は、政府のコロナ対応への批判を出発点に、議員立法や提言を重ねた。政府の施策に採用されたものもある。批判の自主規制は、こうした取り組み全体を弱めかねない。参院選前まで続く通常国会の論戦では、果敢に政権と対峙たいじし、批判し、国民目線で提案する姿を見せてほしい。
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