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台湾総統選挙 本格化へ/宮内篤志・nhk
2023年05月24日 (水)
宮内 篤志 解説委員
https://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/300/483598.html
台湾では、来年1月の総統選挙に向けた主要政党の候補者が出そろい、選挙戦が本格化します。注目点について解説します。
Q、
イラストには龍のボートに乗って競争する人たちの姿が。こちらが候補者ですか?
A、
はい。先週、政権奪還を目指す最大野党・国民党が公認候補として擁立を決めたのが侯友宜(こう・ゆうぎ)氏です。
元警察トップで、現在は最も有権者が多い新北市の市長を務めています。
すでに与党・民進党は、任期を終える蔡英文総統の後継候補として頼清徳(らい・せいとく)副総統の擁立を、第3党の民衆党は、前の台北市長の柯文哲(か・ぶんてつ)氏の擁立をそれぞれ決めていて、3つどもえの構図となっています。
Q、
争点は何でしょうか?
A、
やはり大きな争点は、統一への圧力を強める中国とどう向き合うかです。
各候補の姿勢は、まだはっきりしない部分もありますが、このうち、民進党の頼氏はかつて「自分は現実的な台湾独立工作者だ」と発言するなど独立に前向きとも見られていました。
ただ、最近はこうした発言は控え、蔡総統の現状維持路線を継承する姿勢を強調しています。
一方、中国に融和的とされる国民党ですが、侯氏は「台湾独立」には反対の立場で、「対話と交流を通じて地域の安定を見つけたい」として、中国との対話を重視する姿勢です。
また、民衆党の柯氏は、世論調査では2人を追う形ですが、2大政党の対中政策を批判しながら、無党派層を取り込もうとしています。
民衆党をめぐっては、同じ野党の国民党が共闘を模索しているとも伝えられていて、柯氏の出方が今後の選挙戦の行方を左右する可能性もあります。
Q、
その中国は今回の選挙にどう対応するのでしょうか?
A、
習近平政権は、香港の抗議活動を力で抑え込んだことで、前回選挙では中国への警戒感が強まり、蔡総統再選の追い風となったという苦い経験があります。
今回は、台湾世論を懐柔しながら国民党に有利な方向へと誘導することで、平和的統一に向けた環境を整えたい思惑とみられます。
東アジアの安全保障にも大きな影響を与える可能性がある台湾総統選挙の行方に目が離せない状況が続きそうです。
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