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米国の「大本営発表」を否定する事実を伝えてきたジャーナリストが逮捕された
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202305080000/
2023.05.08 櫻井ジャーナル
ウクライナ北東部にあるハリコフ州を拠点に取材していたジャーナリストのゴンサロ・リラが5月5日、SBU(ウクライナ保安庁)に逮捕された。ドンバスには西側からもジャーナリストが入り、取材してきたのだが、その内容はアメリカ/NATOにとって都合が悪い。
昨年2月24日にロシア軍が巡航ミサイル「カリブル」などでウクライナの軍事基地や生物兵器の研究開発施設を攻撃を始めるが、その時点でウクライナ軍はドンバスへ軍事侵攻する準備を進めていた。そこでドンバスの周辺に部隊を集中させていたことからロシア軍の攻撃で壊滅的な打撃を受けたとみられている。
アメリカ/NATOは2014年から8年かけてドンバスの周囲に要塞を築いたと言われたが、戦略的に重要なマリウポリもそういう場所だった。そのマリウポリを占領、拠点化していたのはネオ・ナチを主力とするアゾフ特殊作戦分遣隊(アゾフ大隊やアゾフ連隊とも言われる)。内務省に所属する親衛隊の中核だ。ロシア軍が攻撃を始めると住民は人質として使われた。
ジョー・バイデン政権はウクライナでロシア軍が「ジェノサイド」を行っていると主張、それを西側の有力メディアは宣伝したが、解放されたマリウポリ市民は異口同音に親衛隊の残虐行為を告発した。
そうした証言を撮影した少なからぬ映像がインターネットで公表されて世界に人が実態を知ることができたが、アメリカ/NATOはインターネットの巨大企業を使ってそうした情報を削除していくが、一部の映像はインターネット上に残った。
親衛隊などが住民を人質にして立てこもっていたのアゾフスタル製鉄所からも住民が脱出、そのひとりであるナタリア・ウスマノバの証言をシュピーゲル誌は3分間の映像付きで5月2日に伝えたが、すぐに削除してしまう。彼女は親衛隊の残虐な行為を告発、ロシアへ避難し、戻る場所はドネツクしかないとし、ウクライナを拒否する発言が含まれていたからだ。
シュピーゲルが流したウスマノバの証言映像は西側メディアにとっても都合の悪いものだった。シュピーゲル誌はこの映像をロイターから入手したとしているが、その前にロイター自身も彼女の証言映像を流していた。それは約1分間の映像で、彼女がロシア軍を批判しているような印象を受けるように編集されていた。
西側の有力メディアはアメリカ/NATOのプロパガンダ機関として機能しているが、その仕事を妨害してきたのが事実を伝えるジャーナリストだ。ドンバスにもドイツ人ジャーナリストのアリナ・リップ、フランス人ジャーナリストのアン-ローレ・ボンネル、カナダ人ジャーナリストのエバ・バートレット、フランスの有力メディアTF1やRFIのスタッフ、またロシアやイタリア人の記者もいた。ゴンサロ・リラもそうしたジャーナリストに含まれる。アメリカ/NATOはドンバスの現実を伝えるジャーナリストに対する弾圧を強め、ドイツ人ジャーナリストのパトリック・バーブは職を失い、アリナ・リップは銀行口座を接収された。
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