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ネオコンに従う有力メディアのプロパガンダ
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202304240001/
2023.04.24 櫻井ジャーナル
アメリカやイギリスは従属国を巻き込み、ウクライナのクーデター体制への軍事支援を必死に続けている。すでにNATOが保有する武器弾薬が枯渇しつつあると言われているが、ここにきて韓国に提供を求めているようだ。
そうした状況は現地に入って取材しているジャーナリストが伝えてきたが、西側では偽情報を流布しているとの批判を回避するためなのか、ウォロディミル・ゼレンスキー政権の発表、主張を垂れ流したり、西側のシンクタンクの「分析」を利用してプロパガンダを行なっている。
西側のシンクタンクは基本的に強大な私的権力の影響下にあり、「回転ドア」を通して政府とつながっている。少なからぬシンクタンクがネオコン系であり、軍需産業をスポンサーとする「ISW(戦争研究所)」を創設したキンベリー・ケイガンはネオコン一家の一員。キンベリーの夫はフレデリック・ケイガン、その兄はロバート・ケイガン、ロバートの妻はウクライナのクーデターで中心的な役割を果たしたビクトリア・ヌランド。ロバートとフレデリックの父親にあたるドナルド・ケイガンも有名なネオコンだ。
ヌランドたちが仕掛けたウクライナのクーデターは2013年11月から14年2月にかけて実行された。そのクーデターからウクライナの内戦は始まるが、アメリカのネオコンがクーデターを仕掛けた理由は2010年の大統領選挙でウクライナの東部や南部を支持基盤とするビクトル・ヤヌコビッチが勝利したことにある。
東部や南部はロシア革命以降、ロシアからウクライナへ割譲された地域で、クリミアの場合は1954年までロシア領だった。住民の大半はロシア語を話し、ロシア正教を信じている。ウクライナ語を話し、カトリック教徒が多い西部とは文化的に別だ。ネオコンはロシア文化圏にある東部や南部で「民族浄化」を行い、全地域をヨーロッパ圏にし、ロシア征服を目指そうとしていた。これは19世紀から続くアングロ・サクソンの戦略だ。ISWもそうした戦略を推進しようとしているはずだ。
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