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プーチンを追い詰める内憂外患…「ヤマ場は5.9」と識者 和平仲介にブラジル急浮上
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/321789
2023/04/19 日刊ゲンダイ
ウクライナの占領地、ヘルソン州を視察に訪れたロシアのプーチン大統領=左(C)ロイター/Kremlin
ウクライナ戦争の停戦に向けた動きが高まっている。ロシアのプーチン大統領が内憂外患に陥っているからだ。友好国ブラジルによる仲介案に乗っかって、拳を下ろすタイミングを探っている。
クレムリンは18日、プーチンがウクライナ南部ヘルソン州などの作戦司令部を訪問したと発表。昨年9月に東・南部の一方的併合を宣言したものの、ロシア軍は11月にヘルソン市から撤退し、ウクライナ軍による奪還にピリピリしているのだ。ロシア国民の愛国心が高まる5月9日の対独戦勝記念日を前にしくじれば、いよいよ求心力を失いかねない。
ワグネル単独の「停戦」もチラつかせ
「5.9はヤマ場です。ロシア軍を支える民間軍事会社ワグネルを率いるプリゴジン氏が『特別軍事作戦』の終了を提案し、騒然としていますが、ワグネル単独の停戦もチラつかせ、プーチン氏を揺さぶっている。ワグネル抜きでは継戦できない」(筑波大名誉教授の中村逸郎氏=ロシア政治)
プーチンに残されたカード
内からは、ロシアの民間軍事会社「ワグネル」率いるプリゴジン氏がプーチン大統領を揺さぶる(C)ロイター
そこで急浮上しているのが、ブラジルが持ち掛ける和平仲介だ。17日にルラ大統領らと会談したラブロフ外相は「紛争解決に向けた貢献に感謝」と前向き。中立的複数国が間に入るブラジル構想に名前が挙がるのは中国、インド、アラブ首長国連邦など、ロシアに近い国ばかり。そのうち、ブラジルとインドはG7広島サミット(5月19〜21日)に招待されている。
「当初、仲介に名乗りを上げたトルコのエルドアン大統領は地震対応に追われ、来月の大統領選の雲行きが怪しくなったため、欧米の支援欲しさにロシアと距離を置いている。中国の習近平国家主席も色気を見せていますが、うかつにロシアが乗れば完全に配下に置かれかねない。インドのモディ首相は訪ロ招請を正式に断るほどG7寄り。次々と裏切られる中、プーチン氏は残されたカードのルラ氏を通じてG7の動きを把握しつつ、関係国を調整し、有利な着地点を模索する腹でしょう。プーチン氏が『作戦終了』とさえ言えば、休戦協定を締結することなく侵略を止められるのですから」(中村逸郎氏)
来年3月実施のロシア大統領選レースは本格化。「戦果」を仕立てて幕引きしないと、プーチンの存在自体が危ぶまれる。
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