http://www.asyura2.com/22/kokusai32/msg/734.html
Tweet |
露ワグネル創設者「侵攻を終結すべき」と異例の声明 プーチンの主張を真っ向否定の真意
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/321662
2023/04/18 日刊ゲンダイ
ロシアの民間軍事会社「ワグネル」創設者のエフゲニー・プリゴジン氏(C)ロイター
停戦への露払いなのか、それともプーチン批判なのか。
ロシアの民間軍事会社「ワグネル」創設者プリゴジン氏が14日、ウクライナ侵攻について「終結すべきだ」とする声明をSNS上で発表した。プーチン大統領の周辺が「侵攻終結」を訴えるのは初めてのことだ。
プリゴジン氏は、侵攻開始から1年に当たる今年2月24日時点の前線を停戦ラインとすべきだと主張し、停戦しない場合、ロシア軍はウクライナ軍の反攻で占領地域を奪還されると懸念を示している。
さらに「ウクライナはかつてロシアの一部だったかもしれないが、いまは国民国家だ」と持論を展開。「ウクライナはロシアの一部だ」とするプーチン大統領の主張を、真っ向から否定してみせた。
プリゴジン氏が率いる軍事会社「ワグネル」は、敗北つづきのロシア軍をしのぐ戦果をあげ、最激戦地であるドネツク州バフムトも担当し、制圧目前とされている。
プーチン大統領に異論
もともと、プリゴジン氏は「プーチンの料理人」と称されたプーチン大統領の盟友である。
しかし、最近は体制内野党である「公正ロシア」に急接近するなど、新党創設の臆測が流れ、来年のロシア大統領選への出馬も囁かれている。プーチン大統領も、力をつけすぎたプリゴジン氏を警戒しているという。
なぜ、プリゴジン氏は「侵略終結」を訴えたのか。筑波大名誉教授の中村逸郎氏(ロシア政治)はこう言う。
「このタイミングのプリゴジン声明は、5月9日の『戦勝記念日』を見据えたものでしょう。5月9日はロシアがナチスに勝利した記念日です。プーチン大統領は、この記念日にウクライナ侵攻の“戦果”を国民に誇りたい。でも、報告する戦果がなく困っているはずです。昨年の記念日も“戦果”を発表できなかった。そこでプリゴジン氏は、プーチン大統領の先手を打つ形で、一国のリーダーとして5月9日に発表すべき内容を表明したのだと思う。プーチン大統領への揺さぶりであり、宣戦布告でしょう。プリゴジン氏は来年の大統領選に名乗りを上げるつもりなのだと思う。このままだと、最悪、プーチン大統領が指揮を執るロシア軍と、プリゴジン氏が率いるワグネルとの内戦に発展する恐れがあります」
ロシア情勢は一気にキナ臭くなっている。
最新投稿・コメント全文リスト コメント投稿はメルマガで即時配信 スレ建て依頼スレ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。