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G7外相会合で日本や欧州は米国への従属を確認
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202304180001/
2023.04.18 櫻井ジャーナル
和歌山県の演説会場で金属製とされる筒状の爆発物が投げつけられた翌日から18日にかけて軽井沢町でG7外相会合が開かれた。
アメリカのジョー・バイデン政権は下院議長を台湾へ送り込み、「現状変更の試み」を始めた。リチャード・ニクソン米大統領が1972年2月に中国を訪問、中国を唯一の正当な政府と認め、台湾の独立を支持しないと表明したところから始まった「現状」を潰そうとしているのだ。
その後、アメリカは中国に新自由主義を導入させることに成功、経済界や学界などは西側志向を強めたのだが、政治の分野は共産党によって守られていて、乗っ取れないでいる。
そうした状況の中、アメリカは中国制圧を急いでいる。そこで台湾を中国から引き離し、アメリカ軍の占領下に置こうという工作を始めたわけである。アメリカが懸念しているのは、威嚇、威圧、脅迫で中国を屈服させられないことだ。
しかし、中国とのビジネスなしに存続できないEUや日本は中国とのつながりを維持しようとした。4月に入り、フランスのエマニュエル・マクロン大統領、林芳正外相、そしてロシアと戦争していると公言したドイツのアンナレーナ・ベアボック外相が中国を訪問している。バイデン政権は怒ったことだろう。
2010年に行われたウクライナの大統領選挙で当選したビクトル・ヤヌコビッチ政権を13年11月から14年2月にかけてのクーデターで倒した。その時に手先として使ったのがネオ・ナチだ。
ヤヌコビッチはウクライナの東部と南部を支持基盤にしていた。ここに住む有権者の7割以上はヤヌコビッチを支持、クーデター体制を拒否する。そこで内戦がはじまったわけだ。この抵抗を許さないとアメリカの支配層は宣言、EUや日本はそのアメリカに従っている。
そうした西側で使われる「法の支配」や「国際秩序」には「アメリカにとっての」という修飾語が隠れている。日米欧にとっての「現状」とはアメリカが支配する世界を意味しているにすぎない。
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