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国防総省の情報漏洩で容疑者をFBIが逮捕
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202304140001/
2023.04.14 櫻井ジャーナル
国防総省の秘密情報を漏洩させた疑いでマサチューセッツ州の州兵、ジャック・テイシェイラが4月13日、FBIに逮捕されたという。この情報漏洩にはウクライナ、中東、東アジアに関するものが含まれ、アメリカ政府は軍事情報の漏洩に狼狽していた。4月10日にNSC(国家安全保障会議)戦略広報調整官のジョン・F・カービーは正当性が文書されていない文書を公にするべきでないと発言した。支配層内部の抗争による漏洩ではなかったようだ。
アメリカの「同盟国」とされているウクライナ、イスラエル、韓国などをCIAがスパイしていたことも示す文書も含まれていたが、その文書を捏造だと主張していた韓国の尹錫悦大統領は少々見苦しいことになった。
もっとも、CIAやNSAのようなアメリカの情報機関が「同盟国」の政府を監視していることは1970年代から知られていること。ランパート誌の1972年8月号に掲載された記事の中でNSAの元分析官はNSAが「全ての政府」を監視していると指摘している。西側の「友好国」もターゲットだということだ。後にドイツの首相だったアンゲラ・メルケル首相は自身の電話が盗聴されていたことを知って驚き、怒って見せたが、白々しい。そんなことは知っていたはずだ。
NSAと緊密な関係にあるイギリスの電子情報機関GCHQの活動が暴露されたのは1976年。ダンカン・キャンベルとマーク・ホゼンボールがタイム・アウト誌で明らかにしたのだが、その結果、アメリカ人だったホゼンボールは国外追放になり、キャンベルは治安機関のMI5から監視されるようになる。
そのキャンベルは1988年にECHELONという全地球規模の通信傍受システムの存在を明らかにした。アメリカのストローム・サーモンド上院議員の電話をNSAが盗聴していたとロッキード・スペース・アンド・ミサイルの従業員だったマーガレット・ニューシャムによる内部告発が基になっている。盗聴に使われたのはイギリスにある巨大通信傍受基地メンウィズ・ヒルだ。(Duncan Campbell, 'Somebody's listerning,' New Statesman, 12 August 1988)
このシステムについてはニッキー・ハガーが本(Nicky Hager, "Secret Power," Craig Potton, 1996)にまとめ、ヨーロッパ議会も報告書を出している。報告書の中で監視のターゲットとされているのは反体制派、人権活動家、学生運動指導者、少数派、労働運動指導者、あるいは政敵だとしている。巨大資本やそうした組織に巣くう人びとの利益に反する可能性がある人たちだ。
アメリカなどの情報機関は自国を含む世界の要人を監視するだけでなく、トラップを仕掛けて弱みを握ってきた。例えば、ジェフリー・エプスタインは未成年の女性などを世界の有力者へ提供、その際の行為を秘密裏に撮影して脅しの材料に使っていたと言われている。
エプスタインや彼と親しい関係にあったギスレイン・マクスウェル、ギスレインの父親でミラー・グループを率いていたロバート・マクスウェルはイスラエル軍の情報機関(アマン)に所属していた。(Zev Shalev, “Blackmailing America,” Narativ, Septemner 26, 2019)
エプスタインは性的な目的で未成年者を売買した容疑で2019年7月6日に逮捕され、8月10日にニューヨーク市にあるメトロポリタン更生センターで「自殺」、ギスレインは2020年7月2日に逮捕された。ロバートは1991年11月5日、カナリア諸島沖で自身のヨット「レディ・ギスレイン」の船上から消え、死体となって発見された。当時、CIAを含むアメリカの情報機関人脈はソ連で体制転覆計画を実行中で、ロバートはその計画で買収工作に関係していたと言われている。
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