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2023年4月10日 20時55分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/243303
【カイロ=蜘手美鶴】2015年から続くイエメン内戦で、暫定政府を支援するサウジアラビアの代表団が9日、イエメンの首都サヌアを訪れ、イランが後ろ盾の反政府武装組織フーシ派と停戦に向けた協議を始めた。内戦はイランとサウジの「代理戦争」の色合いが強く、3月に両国が外交関係正常化に合意したことで、「世界最悪の人道危機」(国連)とも呼ばれる内戦の終結に注目が集まる。
協議は隣国オマーンが仲介。フーシ派が掌握する国営サバ通信によると、サウジとオマーンの両代表団が9日夜、大統領宮殿でフーシ派最高政治評議会のマシャット議長らと会談し、戦闘終結や、空港や港の封鎖解除などを話し合ったという。フーシ派首席交渉官アブデルサラム氏はツイッターで「私たちの要求は占領軍(サウジ率いる暫定政府軍)のイエメン撤退と補償、国の再建だ」と述べた。
◆「代理戦争」イラン後ろ盾の武装組織と協議
暫定政府とフーシ派は昨年4月に一時停戦したものの、停戦違反が繰り返され、同10月には終了した経緯がある。今回の協議では双方がすでに半年間の停戦でおおむね合意したとの報道もあるほか、協議前日の8日には、双方で計十数人の人質を交換するなど歩み寄りの動きもみられる。
3月の外交関係の正常化発表後、イランとサウジの関係改善の動きが急速に進んでいる。今月6日には両外相が北京で16年の断交後初の会談を行い、8日にはサウジ代表団が大使館再開に向けた協議のためテヘランを訪問した。
イエメン内戦の停戦協議もその一環で、サウジにとっては内戦終結は悲願でもある。サウジ国内の石油施設などを狙ったフーシ派の越境攻撃は国家の安全保障を揺るがしかねないからだ。19年にはサウジ東部の世界最大の石油精製施設が攻撃を受け、世界的な原油価格の高騰を招いたこともある。
ただ、内戦終結には依然として慎重な見方もある。イランは同じイスラム教シーア派系のフーシ派を支援することで、アラビア半島での影響力を拡大してきた。イエメン情勢に詳しいエジプト人評論家モニール・アディブ氏は「イランがイエメンで築いてきた影響力をそう簡単に手放すとは思えない。一時的な停戦は可能でも、内戦終結には疑問が残る」と話す。
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- イエメン暫定政府と反政府武装組織、人質交換を開始 停戦への動き加速か(東京新聞) 蒲田の富士山 2023/4/16 13:30:38
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