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2023年3月28日 21時31分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/240728?rct=world
【カイロ=蜘手美鶴】イスラエルで続く司法制度改革を巡る抗議デモを受け、ネタニヤフ首相は27日、法案審議を4月末まで延期すると発表した。法案が成立すれば、最高裁の判断を国会決議で覆せるようになる。三権分立を脅かすとして各地で大規模デモが起き、反対する閣僚が更迭されるなど混乱が続いている。
ネタニヤフ氏は27日夜、テレビ演説で「国民の分裂を防ぐため、法案(審議)の一時停止を決めた」と語った。この発言を受けイスラエル労働総同盟は同日に始めたストライキの終了を宣言し、空港や病院などの業務は通常に戻った。
1月から続くデモには、司法関係者や有識者、俳優、労働者ら幅広い人々が参加。法案に反対するイスラエル軍の予備役兵が招集を拒否したため、25日にはガラント国防相も「審議中断」を求めていた。翌26日に同氏が更迭されたことでデモは激化し、商都テルアビブでは20万人規模に膨れ上がった。
イスラエルの混乱には同盟国の米国も懸念を示す。ロイター通信によると、米ホワイトハウスのジャンピエール報道官は27日、「イスラエルの指導者たちに早く妥協点を見つけるよう求める」と述べた。
6党連立のネタニヤフ政権は、政権誕生に貢献した宗教・極右の政党が強い発言力を持ち、司法制度改革は極右勢力の強い要望でもある。ネタニヤフ氏は抗議活動の鎮静を図りたいものの、極右「ユダヤの力」党首のベングビール国家治安相は辞任を示唆してネタニヤフ氏に審議続行を要求。27日に両氏が協議し、審議の延期が決まった。
極右政党が連立から離脱すれば政権は崩壊する可能性が高く、極右の意向は無視できない。エルサレム安全保障戦略研究所の上級研究員ヒレル・フリッシュ氏は取材に「審議の一時延期は単なる時間稼ぎにすぎない。首相の座を失えばネタニヤフ氏の汚職疑惑の裁判が一気に進む可能性があり、その意味でも同氏は首相にとどまることに躍起になっている」と指摘する。
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