http://www.asyura2.com/22/kokusai32/msg/476.html
Tweet |
大震災 トルコとシリアをめぐる国際関係/出川展恒nhk
2023年02月10日 (金)
出川 展恒 解説委員
https://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/300/479440.html
トルコ南部で起きた大地震についてです。
これまでに、トルコとシリアの両国で合わせて2万人以上が死亡したほか、2000万人以上が被災したと伝えられ、国際社会の支援が急がれています。
出川解説委員です。
Q1:
国際社会からの救助や支援は、いま、どんな状況ですか。
A1:
まず、トルコでは、エルドアン大統領が、各国に緊急支援を要請しました。
すでに現地で救助活動を行っている日本、戦争のただ中にあるウクライナとロシアなど、これまでに70の国と、14の国際機関が支援を申し出ました。
トルコと対立を抱えるイスラエルやギリシャ、トルコがNATO加盟に反対しているスウェーデンとフィンランドも、支援に動いています。
人道上の理由に加え、トルコとの関係を良くしたいという思惑もあるようですが、寒さが厳しい現地では、電気やガスが止まり、道路や港も使用できず、支援は思うように進んでいません。
そして、今回の大震災は、5月に予定されるトルコの大統領選挙にも影響を与えそうです。
Q2:
どんな影響でしょうか。
A2:
さらに犠牲者が増え、被害が拡大すれば、政府が対策を怠ってきたという批判が高まり、再選をめざすエルドアン大統領にとって強い逆風となるでしょう。
トルコで、24年前に起きた大震災では、当時の政権が退陣に追い込まれ、その後、エルドアン氏が政権の座に就く要因のひとつとなりました。
今後のトルコ外交にも、予測しがたい変化が起きるかもしれません。
一方、シリアの状況は、さらに複雑で困難です。
Q3:
シリアの被害も心配ですね。
A3:
はい。長く続く内戦で、建物やインフラが破壊されていたところに、大地震が起きたことで、被害がいっそう大きくなっています。
そして、多くの命を奪ってきたアサド政権を通した支援をためらう国もあります。
最も深刻なのは、シリア北西部の反政府勢力の支配地域です。
アサド政権軍に包囲されて孤立状態にあり、救助や支援が極めて困難です。
国連、赤十字、NGOなどを中心に、民族や政治的立場に左右されず、できる限り多くの命を救う支援体制を確立する必要があります。
最新投稿・コメント全文リスト コメント投稿はメルマガで即時配信 スレ建て依頼スレ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。