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米「台湾政策に変更ない」 4回目のバイデン氏発言でも/日経
北米
2022年9月20日 5:07 (2022年9月20日 8:07更新)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN1959C0Z10C22A9000000/
バイデン氏は台湾防衛を巡る「あいまい戦略」から踏み出す発言を繰り返している=AP
【ワシントン=坂口幸裕】米政府高官は19日、中国が台湾に侵攻すれば米軍が防衛すると明言したバイデン大統領の発言をめぐり「米国の台湾政策に変更はない」と説明した。バイデン氏は18日放送の米CBSテレビのインタビューで「米軍は台湾を守るのか」と問われ「はい(YES)、もし実際に前例のない攻撃があれば」と答えた。
【関連記事】バイデン大統領、中国が台湾侵攻なら米軍が防衛
バイデン氏の発言は、中国が台湾へ武力行使した場合の対応を明確にしない歴代米政権の「あいまい戦略」を修正するとも受け取れる。
米国家安全保障会議(NSC)でインド太平洋調整官を務めるカート・キャンベル氏は19日、シンクタンクのイベントにオンライン出席し、台湾政策について「私たちの政策は一貫しており、変更はなく、維持する」と述べた。
「我々の第一の目標は台湾海峡の平和と安定の維持、(中国との)健全な対話、緊張の高まりや不測の事態を避けることだ。これはバイデン政権の変わらぬ目標であり、歴代政権とも一致する」と強調した。
バイデン氏は5月23日の東京での記者会見でも中国が台湾に侵攻すれば台湾防衛のために軍事的に関与すると言明するなど、2021年1月の大統領就任後に3回同じ趣旨の発言をしていた。今回が4回目になる。
台湾防衛に関与すると発言した翌日には、台湾防衛をあいまいにしてきた歴代政権の政策を転換したのかと問われ「違う」と語った。「方針は全く変わっていない」とも訴えていた。
18日放映のCBSのインタビューでは「(ロシアが侵攻しても派兵しなかった)ウクライナと違って、米軍は中国の侵攻があった場合に台湾を守るということか」と重ねて聞かれても「はい」と表明した。
米ホワイトハウスの報道担当者は日本経済新聞の取材に「バイデン氏は東京を訪れた際を含め、以前にもこのような発言をしている。その時も米国の台湾政策に変更はないと明確にしており、それは今も変わっていない」と強調した。
バイデン氏の発言をめぐっては意図的に「あいまい戦略」から踏み出す発信を続けているとの見方がある。中国が武力で統一を狙った場合に台湾を守る意思を明確にすることで、ロシアのウクライナ侵攻を止められなかった米国の抑止力低下への懸念を払拭する狙いも透ける。
8月上旬のペロシ米下院議長の訪台に反発した中国は台湾の周辺海域に弾道ミサイルを撃ち込むなど軍事圧力を強めている。中国が大規模な軍事演習をこれから常態化させ、力による一方的な現状変更を試みるおそれがあると米国は警戒する。
日本や韓国などの同盟国や北大西洋条約機構(NATO)の加盟国とは異なり、米国に台湾を防衛する義務はない。一方、米国は1979年制定の台湾関係法に基づき台湾の自衛力維持を支援するため、武器売却を続けてきた。
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