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サマルカンド行き
2022年7月31日
ペペ・エスコバール
著者の許可を得て公表。広くクロスポストされている。
SCOや他の汎ユーラシア組織は、礼儀正しく、合意に基づく、全く違うゲームをしている。それが大半の南の発展途上国から大いに注目を引きつけている理由だ。
先週金曜、タシケントでのSCO閣僚理事会会議では、いくつか非常に重要なことが話し合われた。これは、9月中旬、大いに期待されている「サマルカンド宣言」をSCOが発表する有名なサマルカンドでのSCOサミットに先行する重要な準備会合だった。
タシケントで起きたことは、予想通り、西側諸国全体では報じられず、東の広大な地域では十分理解されていない。
それで、ずばり要点を言うのは、またもやロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣の役割だ。世界で最も重要な外交官は、アメリカがでっちあげた、外交なし・恫喝・制裁時代の悲劇的ドラマのさなか、ユーラシア統合に向かう道で、重要な組織の一つとしてのSCOを推進する二つの重なり合う主題を取り上げた。
相互接続性と「効率的な輸送回廊の創造」。経済回廊戦争は21世紀の重要な特徴の一つだ
「相互決済における国家通貨比率の緩やかな増加のロードマップ」策定。
ラブロフが、現実的な狙いで、現在の国際関係の白熱した、あらゆる主要傾向を実際に詳述したのはQ@Aセッションでだった。重要な点は以下の通り。
どれほど安心して、米ドルを使用していられるか?
アフリカ:「我々は自国通貨決済に切り替える行動に関する提案で、指導者に従うことに同意した。今や全員がそれについて考えるだろうと私は思う。アフリカは既に類似経験がある。一部地域の共通通貨だが、概して欧米通貨に固定されている。2023年からアフリカ大陸自由貿易圏が機能し始める。論理的な措置は通貨合意でそれを補強することだ。」
SCO加入を熱心に希望しているベラルーシや多くの他の国々がある。「ベラルーシ加盟には幅広い合意があると、私は今日感じた。オブザーバーや対話国の地位には、多くの候補者がいる。アルメニア、アゼルバイジャンや多くのアジア諸国同様、一部のアラブ諸国が、このような関心を示している。」
穀物外交:「ロシア穀物に関しては、課された制限のため署名された契約の完全実施を許さないのはアメリカ制裁だ。ロシア船が多くの港の入港を禁じられ、輸出貨物を積むため外国船がロシアの港への入港禁止令があり、保険料金が値上がりし、金融も、違法なアメリカとEU制裁に切断されている。特に、食料輸出に対する全ての主な決済が行われるロスセリホーズバンクは制裁リストに最初に載せられた銀行だ。A・グテーレス国連事務総長は世界食物危機に対処するため、これら障壁を無くすと誓約した。お手並み拝見。」
台湾:「我々はこれに関し中国の同僚と論じない。一つの中国というロシアの見解は変わっていない。アメリカは頻繁に言葉では同じ方針を確認するが、実際彼らの「行為」は常に言葉と一致するわけではない。我々は中国の主権原則を守るのに何も問題がない。」
SCOは米ドルを放棄すべきだろうか?「悪用という、この通貨の絶対的な信頼性の欠如を考慮に入れ、ドルに頼るのが、どれだけ快適か、各SCO加盟諸国が自身で決めなければならない。多くの国々に対して、アメリカは一度ならずこれを悪用した。」
なぜSCOが重要か。「SCOには指導者や家来がいない。アメリカと最も親密な国々が、連合の他の全員に、何らかの方針を押しつけるNATOのような組織状況がない。上海協力機構では、現在我々がEUで目にしている状況は生じない。NATOでは、主権国家が、文字通り、ガスを買うのをやめるか、国の計画や利益に反して消費量を減らすよう要求して「打ちのめされている」。」
「ユーラシア地域の他の組織、例えば、ユーラシア経済連合EAEUやBRICSが、SCOと同じ原則を基盤にして、機能している」ことを強調するのにもラブロフは熱心だった。彼はASEAN加盟国10カ国との重要な協力にも言及した。
こうして彼は決め手となる発言への道を準備した。「これら全ての過程は、相互関連して、大ユーラシア提携の形成を助けると、ウラジーミル・プーチン大統領が繰り返し語っている。我々は、そこに、ユーラシア大陸全員の利益を見ている。」
アフガン人とアラブ人の命
「狂騒の20年代」の本当に大きな物語は、ラブロフが、同時にどのように止められないユーラシア統合に導くと述べたように、特別軍事作戦(SMO)がウクライナで、事実上「これらすべての過程」をキックスタートしたかだ。
またしても、どんな真摯な分析からも逃れ続けている西側諸国の二つの基本的事実を、彼は想起させなければならなかった:
事実1:「安全保障のための相互尊重という原則に基づく、我々の全ての[NATO加盟国-拡大資産に言及する]提案は、アメリカ、EUとNATOに無視された。」
事実2:「ロシア語がウクライナで禁止され、ウクライナ政府がネオ・ナチ理論を推進し、実行するのに、欧米は反対せず、それどころか、キーウ政権の行動を奨励し、「民主主義のとりで」としてウクライナを称賛している。欧米諸国はキーウ政権に武器を与えて、ウクライナ領での海軍基地建設を計画した。これら全ての行動は公然とロシア連邦を封じ込めるのを目指していた。我々は10年間、受け入れられないと警告していた。」
ラブロフが、再度、アフガニスタン、イラクとリビアを関連づけて、筋道を通したのも適切だ。「結婚式さえ空爆されたアフガニスタンや、イラクやリビアで、国家が完全に破壊され、多くの人命が犠牲にされたことを想起しよう。このような政策を易々と追求した国が、今ウクライナについて騒ぎ立てる時、アフガニスタン人やアラブ人の命は、欧米政府にとって何の意味もないのだと私は結論できる。それは不運だ。二重基準で、こうした人種差別的な植民地本能は排除されなければならない。」
最近、プーチンや、ラブロフ、パトルーシェフ、メドヴェージェフ全員が、NATOスタン・マトリックスの人種差別主義で新植民地主義的な性格を強調している。SCOや他の汎ユーラシア組織は、礼儀正しく、合意に基づく、全く違うゲームをしている。それが大半の南の発展途上国から大いに注目を引きつけている理由だ。次はサマルカンドです。
記事原文のurl:https://thesaker.is/going-to-samarkand/
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