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オミクロン新亜種「BA.2.75」はBA.5の免疫が効きにくい…東大チームが衝撃の研究結果
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/309771
2022/08/15 日刊ゲンダイ
3週連続世界最多…(C)日刊ゲンダイ
新型コロナウイルス第7波の収束が怪しくなってきた──。14日のNHK日曜討論で加藤厚労相は「(新規感染者数について)1週間の平均で見ると一昨日から1を切り、減少している。ただ、今後どうなるかは見ていかなくてはならない」と語ったが、楽観はできない。
3年ぶりの行動制限のないお盆は人の移動も活発。感染が拡大していてもおかしくない。お盆休みで検査数が少ないため、判明する感染者数が減っている面もあるはずだ。検査が正常化するお盆明けに陽性者数が再び上昇する可能性もある。
BA.5感染者が再感染の恐れ
さらに、衝撃なのがオミクロン株の新たな亜種「BA.2.75」についての研究結果だ。東大医科研の佐藤佳教授らの研究グループが査読前の論文として公表した。研究チームが動物実験を行ったところ、BA.5に感染してできた中和抗体のBA.2.75に対する働きは、BA.5と比べて12分の1に低下したという。
「BA.5からBA.2.75へと置き換わりが進めば、第7波の感染拡大が高止まりする恐れがあります。BA.5に感染してできた免疫が効きにくいとなると、BA.5に感染した人もBA.2.75にかかり、感染者数が膨れ上がる可能性があります」(西武学園医学技術専門学校東京校校長の中原英臣氏=感染症学)
研究チームは、BA.2.75の感染力は、第6波で流行したBA.2の1.34倍、現在流行中のBA.5の1.13倍と試算している。強い感染力と免疫逃避力を併せ持つ厄介なウイルスだ。
「官邸は第7波の感染ピークをお盆ごろとみていましたが、高止まりが続きそうで頭を抱えています。9月27日の安倍元首相の『国葬』には各国要人が多数、来日する。このままでは感染爆発下の『国葬』になりかねません」(官邸関係者)
BA.2.75は、東京、大阪、京都、兵庫などの都市部の他、石川、栃木、愛媛など地方でも確認されている。第7波が高止まりして続くのか。
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