http://www.asyura2.com/22/iryo9/msg/377.html
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◆感染率統計と超過死亡◆
新型コロナが、感染はし易いものの重症化は少ないと言われるオミクロン株中心になり、各国とも国内の各種規制や入国制限を緩和し、漸く出口が見えてきた感がある。
そんな中で、日本では厚労省が、4月上旬まで「接種歴不明者」を未接種者に入れてカウントしておりワクチンの感染予防効果について過大に見積もっていたと事が判った。
これらは、ネット民の間では数ヶ月程前から、分類が恣意的で普通に計算し直せばオミクロン株以降ワクチンの感染予防効果は殆どないと言われていたものだ。
ただし、TV報道の先駆けとなった兵庫県を中心としたサンテレビの報道については、厚労省の心膜炎のリスクパンフレットにも錯誤を誘うものがあるとの独自の指摘があるものの、未接種者のカウントについては「接種者」も未接種者に分類しているとしているのはミスリードとも言われており、明確化が求められる。
https://news.yahoo.co.jp/articles/0cf1122ab31210e8f5fd8bb14e8eec53e58e50e6
https://sun-tv.co.jp/suntvnews/news/2022/06/07/53955/
また、超過死亡数について、今年に入り異常な数になっているとの指摘が、前述の未接種者問題と同様に漸く報道されるようになってきた。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA021SU0S2A600C2000000/
これについては、ワクチンの副作用によるものと疑いがあるものの、一方に「隠れコロナ死」が原因だという真逆の解釈(2020年と2021年の2年間の超過死亡についてのWHOのレポート)も有り得、今後超過死亡が各国政府が無視できない程に更に増した場合に、ワクチン政策を巡り大きな争点になってくるだろう。
https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000253922.html
◆5類化と中国ゼロコロナ◆
冒頭で述べたように、新型コロナ小康化に伴い各国は国内の各種規制や入国制限を緩和する中、日本は漸くマスク着用基準(実質的な法令)が緩和され、外国人観光客がガイド付きの団体ツアーについて解禁される一方、感染法上等の分類が2類相当のままである等、中国等を除く各国に大きく後れを取っている。
参院選が終わるまでは、超安全運転で行くと決めている岸田政権の方針によるものだが、それを超えて次の衆院選まで超安全運転を続けそうな風情もある。
ここは、もっと大胆に緩和すべきだと思う。
ところで、北朝鮮は先月辺りから俄かに新型コロナ蔓延とそれに対応したロックダウンを行い、最近ではその克服宣言を行った。十分な防疫体制も取れぬはずの北朝鮮では、とっくの昔に新型コロナが蔓延してたであろうし、変な話、死者が出れば埋めてしまえばお終いであろう体制からすると唐突感は否めない。
筆者が邪推すれば、中国に於ける習近平のゼロコロナに付き合わされた感もあるが、真相は謎だ。
その中国は、秋の共産党大会で習近平は3期目の国家主席続投が決まるまでゼロコロナ政策を続けるのだろう。
ゼロコロナ政策は、日本でも左翼言論人を中心に持て囃されたが、それを選択したオーストラリアやニュージーランド等の国では国民間に十分な免疫が出来ず、今そのしっぺ返し、揺り戻しを受けていると言われている。
その筆頭が中国と言われており、言わばコロナ負け組の筆頭とみなされているが、シノバック等の従来型不活化ワクチンを使い、ファイザー等のm-RNAやアストラゼネカ等のウイルスベクターのハイテクワクチンをこれまで使ってこなかった。
今後、中国もハイテクワクチンを開発投入する予定との事だが、もし従来型ワクチンよりもハイテクワクチンの方が重篤な後遺症を引き起こす場合、新型コロナに於ける勝者と敗者が再び逆転する可能性はゼロではない。
◆コロナの展望◆
今後、新型コロナはどうなって行くのだろう。可能性として考えられるのは大別すると次の4つである。
@このまま、弱毒化してかつての「スペイン風邪」が最終的にインフルエンザになったように、「普通の風邪」となって収束する。
A自然強毒化変異を起こし、「スペイン風邪」末期の様にもうひと暴れ、ふた暴れする。
Bワクチン耐性強毒化変異をする。
C人為的強毒化変異株が流行する。(生物テロ)
今の雰囲気からすると、@の収束に向かう風情であるしそう願いたいが、それをあざ笑うように他の可能性もある。
これには、現在流行の兆しを見せている「サル痘」等の別の感染症にも言える事だが、当然の事ながら発生や流行のルーツの解明や、ウイルスや流行、感染、発症、重症化等のメカニズム、予防、治療についての学術的研究をタブー無く活発に行い対策を打つ必要がある。
日本に於いては、先述の大胆な緩和と矛盾するようだが、強毒化株の流行の兆しがあれば場合によっては、迅速に2類相当に戻す事、「人的鎖国」も辞さぬような体制と政権の決意が不可欠だ。
喫緊では、これまでの新型コロナに十分に対応出来ていなかったポンコツ医療体制の改革(具体的には医療機関の公的機関化や緊急時の接収の仕組み他)を医師会に斬り込んで行う事、即ち医療の有事体制構築が必要だが、メディアと国民が目覚めぬ中では殆ど期待できないのが現状だろう。嗚呼。
佐藤総研 http://blog.livedoor.jp/ksato123/
- (決定稿)ワクチンを巡る諸々と、新型コロナの現在位置(Agora) 佐藤鴻全 2022/6/21 21:09:21
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