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この2年間、国内死者数が増加している大きな謎 原因はコロナ感染か…厚労省は本気で究明せず コロナワクチン「不都合な真実」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/319601
2023/03/05 日刊ゲンダイ
ワクチンを打ったのに死者数急増…(代表撮影)
2023年1月末現在、新型コロナワクチンを2回以上接種した人は、およそ1億324万人、接種率は国民の8割(80.4%)となっている。
それを母数にすると、厚労省に報告された接種後死亡(1963件)の発生頻度はおよそ5万2600人に1人、重篤事例(医療機関からの報告で8333件)の発生頻度はおよそ1万2400人に1人となる。この数字を見る限り、有害事象の発生は「極めてまれ」と言われるかもしれない。
だが、本当にこのワクチンによる健康被害は、これだけの数にとどまっているのだろうか。ワクチンとの関連を疑われず報告されていない事例、あるいは医師が報告を怠っているために把握できていない事例が、この何倍、何十倍あるのではないか。
実は接種が始まってから、極めて異様なことが起こっている。厚労省の「人口動態統計」によると、21年の国内の死者数が前年に比べ、およそ6万7000人も増加したのだ。そして22年も公表された11月までの段階で、すでに前年に比べ10万5000人以上も死者が増えている。
とくに22年は2、3、8月の死亡者数が異常に多く、9月、10月、11月も増加している。なぜか特定の月に死者が急増する不可思議な現象が起こっているのだ。
この死者急増について、マスコミに登場する医師や専門家は、さまざまな臆測を語っている。オミクロン株になって致死率は低下したが、実は「隠れ感染者」がたくさんいて、そのために死亡者も増えたとか、コロナ感染が一押しになって、高齢者や基礎疾患のある人の死亡が増えたとかだ。
だが、本当にそうなのだろうか。コロナ禍が始まった20年は、まだワクチンがなかったにもかかわらず、むしろ前年より死者が約9000人減少した。それなのに接種が始まってから、むしろ感染者が激増して、死者も急増した。「ワクチンが原因ではない」と言い切れるだろうか。
拙著「薬害『コロナワクチン後遺症』」(ブックマン社)でも指摘したが、ワクチンによって死者が増えたのか、そうでないかを科学的に検証するには、接種者と非接種者をあらかじめ登録して追跡し、予後(受診率・入院率や総死亡率)がどうなったかをフェアに比較検討する大規模な調査の実施が欠かせない。
しかし我が国は、ワクチンの真の安全性・有効性を明らかにする基本的なデータを最初から取っていない。それどころか、陽性者を登録する国のシステム「HER-SYS(ハーシス)」の解析で、22年5月に接種歴不明者を未接種者にカウントする不適切な処理のあったことが指摘された。それ以降、いつの間にか厚労省は陽性者の年齢・接種歴別の内訳の公表すらやめてしまった。つまり我が国は、最初から死者急増の原因究明を本気でするつもりがないのだ。
何が原因であろうと、死者急増の事実は命を守るはずのワクチン接種を含む感染対策が「失敗」であったことを意味する。その政治的な責任を政府が取らないだけでなく、なぜ野党もマスコミも厳しく追及しないのか。 =おわり
鳥集徹 ジャーナリスト
1966年、兵庫県生まれ。同志社大文学部卒。医療問題を中心にジャーナリストとして活動。「新薬の罠」「コロナ自粛の大罪」、「東大医学部」(和田秀樹氏と共著)などの著書がある。1月末に出した「薬害『コロナワクチン後遺症』」(ブックマン社)はたちまち重版が決定。
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