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「コロナのデマ情報」から身を守る方法、ワクチンと死亡率の関係は?
(Diamond online 2022/12/25)
https://diamond.jp/articles/-/313689
新型コロナウイルスの流行に伴い、「ワクチンを打ったら死んでしまう」「コロナは糞口(ふんこう)感染する」といったデマが相次いで世間に広まった。なぜ、コロナに関連した多くのデマやフェイクニュースが飛び交ってしまったのか。『新型コロナの不安に答える』(講談社現代新書)の著者、大阪大学免疫学フロンティア研究センター招へい教授の宮坂昌之氏に、デマやフェイクニュースからどのように身を守るべきかについて話を聞いた。(清談社 小森重秀)
■ コロナをめぐるデマはなぜ広まったのか
中国・武漢で新型コロナウイルスの感染者が最初に発症したとされる日から、まもなく3年が経過しようとしている。コロナの流行とともに世間で飛び交っていたのが、コロナウイルスに関するデマやフェイクニュースといった根拠のない曖昧な情報だ。
大阪大学免疫学フロンティア研究センター招へい教授の宮坂昌之氏によると、根拠に乏しい情報拡散の最も大きな原因は、よく知らない感染症に対する“恐れ”や”不安”といった感情だという。
「医師の我々の間では、コロナウイルスが風邪ウイルスの一つであることはよく知られていました。世界的には、約20年前にSARS(重症急性呼吸器症候群)、そして約10年前にはMERS(中東呼吸器症候群)が大流行しました。いずれもコロナウイルスの一種が原因で発症する感染症で多くの被害を及ぼしましたが、日本には入ってこなかったんです」
1918年に流行したスペイン風邪以降、日本人はパンデミックを経験してこなかった。日本人の多くがコロナウイルスに接する機会がなくパンデミックの耐性がない状況下だったため、新型コロナウイルスを恐れて日本人の多くが一種のパニックに陥ったのだ。
「コロナウイルスに関する情報が十分に日本国民に伝わってこない状況で、基礎知識のない一般人も、命を脅かす未知のウイルスに対処しなければいけない。そう考えると、不安や心配を和らげる『確からしい』情報に頼りたくなるのでしょう」
またコロナワクチンに関しては、「新しいもの」という認識が日本人の恐怖心につながってしまった可能性がある、と宮坂氏は語る。
「新型コロナウイルスの流行からわずか1年ほどで開発したワクチンだと思って『打ったら何が起こるか分からない』とワクチンに対する忌避感を抱いた人もいたでしょう。実は、メッセンジャーRNAワクチンというコロナワクチンの仕組み自体は2000年初頭から開発が進んでいて、技術的には積み上げられてきたものだったんです」
新しいものは検証が十分になされていないという思い込みも働き、日本国民の多くはワクチンの情報を冷静に受け止めきれない心理状態だったのだ。
■ 氾濫する情報の信頼性を見極める方法
デマの拡散については、「テレビに登場した専門家と呼ばれる人々の多くが、あたかも全て知っているかのように不正確な説明をしていたことも問題である」と、宮坂氏は厳しく指摘する。
「水洗式トイレの使用は気を付けないと感染する、紫外線でウイルスは殺せるなどのうそが、正しい情報として提供されたため、恐れる必要のないことまで恐れるようになってしまいました。また、スクリーニングがかかりにくいSNSでは、誰が何を書いても人々の目に入ってきてしまいます。今でもTwitterなどに、ワクチンに関する間違った情報がたくさん載っていますよ」
宮坂氏が感じていたフェイクニュースの大きな問題点は、別分野の専門家やマスコミが現象や一部の条件だけを抽出して伝えてしまった点なのだという。
「もっとも分かりやすい例として、ファイザー社を2011年に退職したマイケル・イードン博士が、コロナワクチンを打った実験動物は2年以内にすべて死んだと述べたことが挙げられます。コロナによるパンデミック発生の9年前に退職したイードン博士は、コロナワクチン開発に関与できません。それに実験動物のマウスの寿命はそもそも2年なんです」
ワクチン開発で有名なファイザー社の人間が発した言葉だから、と額面通りに受け取ってしまうと「ワクチンは恐ろしいものだ」と感じてしまうだろう。
また、「ワクチンを打ったら死んでしまう」といった、数字の一部分だけを切り取って誤解させる情報が広まってしまうこともあった。例えば日本では、月ごとに、ワクチン接種後に死亡した人数を厚生労働省のHPで確認することができる。ワクチン接種後に亡くなった人がいることは事実だが、死亡者数の推移だけを比較しても、ワクチンが死亡者を増やしたかどうかの判断はできない、と宮坂氏は語る。
「ワクチン接種した人の総数が増えることで、比例してワクチン接種後に亡くなった人の数も増えますよね。数字がどのような状況を反映しているかを正確に認識しなければならないのです」
イギリスでの死亡率とワクチン接種との関係性の調査結果を例に、宮坂氏はこう語る。
「このデータで注目してほしい点は、COVID-19(コロナウイルス)による死者数と、コロナウイルスとは無関係な死者数との比較です。仮にワクチンがコロナウイルスに効かないか死亡するリスクを高める場合、『全死亡者に対するCOVID-19死者の割合』の数値は、未接種者より接種者の割合が高くなっているはずです。ところが、そうはなっていない。むしろ、このデータを見る限りでは、ワクチンの死亡抑制効果を示していますよね」
グラフを見ると、全死亡者におけるコロナの死亡者の割合は、ワクチン未接種者が37.4%であるのに対し、2回目接種21日以降の人はわずか0.8%にすぎない。
見かけの正しい数字から誤った結論に帰着していないかどうか、基礎知識のない一般人には判断することは難しい。だからこそ、専門家が発信した情報であっても、何を根拠とした発言なのか、情報元をたどるクセをつけることが必要だ、と宮坂氏は話す。
「今は、情報にアクセスする手段が無数にあります。目に入る情報が多すぎるゆえに、その情報が本当に正しいのか検証する余裕のない人が多くなっているのかもしれません」
■ 身近な人がデマを信じ込んでしまったら
また、誰かとディスカッションすることで、自分の持つ情報が本当に正しいのかを判断する機会を持つことも重要なのだという。
「『三人寄れば文殊の知恵』という言葉がありますよね。コロナに対する知識が乏しかったとしても、ディスカッションすることで問題の輪郭が浮かび上がることもあるはずです」
ただ、ディスカッションしても話が解決しない場面もある。相手が、デマやフェイクニュースを真実だと信じ込んでいる場合だ。宮坂氏がFacebookでやり取りをした人の中には、ディスカッションをしてもこだわりが解消しない人もいたという。
「『自分は正しい知識を持っているのだからこうでないといけない』という知識バイアスに陥ってしまうと、他者の意見を取り入れず、新しい情報を取り入れようとしなくなってしまいます。そうなると、会話のキャッチボールも難しくなってしまうのです」
家族や友人が、知識バイアスにかかってしまった場合はどのように対応するとよいのだろうか。
「身近な人がデマやフェイクニュースを信じ込んでしまい、悩まれている方もいるかもしれません。そう思い込んでしまった人の意見を否定しても、さらにかたくなになってしまうだけでしょう。その場合は、考えを否定せずに時が解決するのを待つのも手だと思います」
妊婦のワクチン接種に関するデマは、時間による解決の典型例だという。
「当初、メッセンジャーRNAワクチンを打つと、早産や流産を促してしまうといった話が流布していたようです。しかし、実際は早産や流産は増えておらず、むしろワクチンを打つと妊娠中にコロナにかかる可能性が低くなり、生まれてくる子どもはワクチンの効果で一定期間コロナにかかりにくくなるといったことが分かってきました。その結果、今では多くの妊婦がワクチンを打つようになりました」
新型コロナに関するデマやフェイクニュースから身を守るためには、情報源をたどる習慣と他者を受け入れる寛容さ、この二つを身に付けることが肝心なようだ。
宮坂昌之氏
京都大学医学部卒業後、オーストラリア国立大学大学院博士課程修了。金沢医科大学血液免疫内科、スイス・バーゼル免疫学研究所、東京都臨床医学総合研究所、大阪大学医学部教授、同大学大学院医学系研究科教授を歴任。医学博士・PhD。著書に『新型コロナ 7つの謎 最新免疫学からわかった病原体の正体』(講談社ブルーバックス)、『新型コロナワクチン 本当の「真実」』(講談社現代新書)などがある。
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1年前の記事かと思って日付けを何度も見ましたが、今日の記事ですね。
コロナワクチンをめぐる状況が激変し、ワクチン被害が極めて深刻になっているのに、
ワクチン推進派の言うことは全く同じです。
デマを繰り返し流しているのはどちらか。
ワクチンのデータ分析を誤り安全だと判断、その結果、息子さんを接種後、
くも膜下出血で亡くしてしまった宮坂昌之教授の話は全く信用できません。
ディスカッションが必要と言うのなら、逃げ回っていないで、
ワクチンに反対する医学者たちと堂々と公開討論を行なうべきでしょう。
(関連情報)
「『新型コロナワクチンで超過死亡が急増中!』のフェイクのからくり 死亡原因の細かな検討が必要
(宮坂昌之 講談社現代新書)」 (拙稿 2022/4/14)
http://www.asyura2.com/21/iryo8/msg/869.html
「ワクチン推進派に転向した免疫学の第一人者・宮坂昌之名誉教授の息子さんが接種後、
くも膜下出血で急逝」 (拙稿 2021/8/25)
http://www.asyura2.com/21/iryo7/msg/275.html
「ワクチン『打たぬ選択ない』免疫学の第一人者、慎重姿勢を一転 データで安全確信 (神戸新聞)」
(拙稿 2021/6/29)
http://www.asyura2.com/20/iryo6/msg/805.html
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