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2024年5月31日 06時00分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/330573
イチエフ(福島第1原発)で、けがや事故が続いている。こういうのは続くときは続く。なんなんだろうな。昨年10月には汚染水処理設備で配管の洗浄中、廃液を送るホースが外れて、作業員が超高濃度の廃液をかぶって被ばくした。あれだけ高濃度の廃液を扱うのに汚染防止対策がされてなかったし、かっぱも着てないのには驚いた。
今年2月には汚染水の浄化装置の弁が開いているのに、閉じていると思った作業員がポンプを動かして、汚染した水が漏れた。4月には鉄骨に指を挟む骨折事故が発生。連休前には、敷地内の掘削作業でケーブルを傷つけて停電。作業員がやけどして海洋放出も一時止まった。
連休明けから急きょ、全作業(約950件)の安全総点検が行われた。作業には優先順位があるし、申し込みが遅かったのか、なかなか点検が行われない作業もあって参った。それも作業件名ごとに点検が入るから、いくつもの作業で点検を受けないとならない。点検には電力さんのGM(ゼネラルマネジャー)など幹部が来る。現場に行き、作業員全員で作業の流れや何が危険かを確認し、どう避けるかも議論して提出する。許可が出るまで仕事ができない。考え過ぎて、頭から湯気が出そうになった。
そんな中、この間は足場から足を踏み外して転倒し、骨盤を折るなどの大けがを負う事故が起きた。事故やミスが出ると許可が出た作業も、もう一度さらに厳しい点検を受ける。新たに始まる作業も点検を受けなければならず、全然仕事にならない。作業が遅れた分、急がされないといいけど。
これから暑くなってくる。こんなときだから、熱中症も出すなと厳しく言われるんだろうなぁ。現場は「あれやってから、これやれ」とかいろいろ言われると、頭の中がいっぱいになって体がガチガチになり、けがしやすくなる。事故やミスが続くと、もっと大きな事故が起きる。それが心配。(聞き手・片山夏子)
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