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福島第一原発 燃料デブリ試験取り出し計画が見直しを余儀なくされる可能性/水野倫之・nhk
2023年10月24日 (火)
水野 倫之 解説委員
https://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/300/488858.html
処理水の放出に焦点が当たる福島第一原発だが、一方で今年度中に行う廃炉の本丸、燃料デブリの試験取り出しの先行きが不透明になってきている。水野倫之解説委員の解説。
東京電力の社員が、モニターを前に困惑したようすの絵を描いてみた。
というのもデブリの試験取り出し計画が見直しを余儀なくされるかもしれないから。
事故では核燃料が溶けて構造物と混じった燃料デブリとなって大量にたまっている。
放射線が強く人が近づけないため、東電は長さ20mに及ぶロボットアームを6年がかりで開発。社員が操作訓練もして今年度中に2号機で、数gの試験取り出しに着手する計画だった。
ところが先週、ロボットアームを通すフタを遠隔で開けたところ…。
直径50センチの配管が堆積物で埋め尽くされ、このままではロボットアームを通せない状況だった。
事前の内視鏡調査で電気ケーブルがあったことから、ケーブルの被覆が事故で溶けて堆積したとみられている。
東電は当初、高圧の水で除去できると楽観的だったが、今あわてて別の取り出し方法の検討を始めた。
遠隔でボルトを外してフタを開けようとしたところ、事故の高熱で固着して簡単に外せず、ドリルでくりぬくなどして4か月もかかったから。
東電はボルトがこうなら、堆積物も固着してとりきれず、ロボットアームが入らない可能性もあると考えはじめた。
ただ事故で高温になったことはわかりきっていたことで、もっと早く固着の可能性に気づけなかったのか、東電の対応には疑問が残るところ。
東電は今年度中の着手に間に合わせようと、釣り竿のような取り出し装置の検討を始めた。
ただこれだと、ロボットアームのように内部の詳細な撮影や放射線の測定ができない。
この先のデブリ取り出し拡大には内部状況の把握が不可欠なので、工程ありきではなく、堆積物の除去方法をしっかり検討するなど、ロボットアームをいかす道を探り、問題を乗り越えていかなければならない。
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