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2023年3月20日 15時52分 (共同通信)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/239152?rct=national
原発が審査などで停止した期間を運転年数から除外し60年超運転を可能にする政府の新制度案に関し、原子力規制委員会の更田豊志前委員長は20日までに「審査期間は事業者の思惑でいかようにもなり、長く審査中にしておけば、ずっと後でも運転できる。世界でも聞いたことがない変な案だ」との見方を示した。共同通信のインタビューに答えた。
更田氏は、原発の運転期間は「炉の状態と置かれている条件で判断するべきだ」と述べ、「原則40年、最長60年」のルール撤廃に理解を示した。「国際的な規制の考え方からすると、上限を一律に年数で定めるのは妥当ではない。ただ日本の場合は地震荷重(負荷)が非常に大きいので諸外国と少し違うかもしれない」と指摘した。
更田氏は古い原発で問題になる「設計の古さ」に関し、福島第1原発1号機にあった「非常用復水器(IC)」という古い冷却設備を正しく使えなかったと指摘し「建設時の経験や知識は運転を停止していてもどんどん失われていく。古いものを使うには特段の難しさがある」と強調した。
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