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https://gendai.media/articles/-/98339?media=frau より転載
年間7.9万人が突然死で命を失っている
52歳の時、山手線車内で突然心肺停止し、生死の境をさまよいながらも、社会復帰した医療ライターの熊本美加さん。Twitterでも大きな話題を呼んだ「蘇りルポ」が、マンガ付きの実用書『山手線で心肺停止 アラフィフ医療ライターが伝える予兆から社会復帰までのすべて』にまとめられた。
本書ではこう書かれている。
”突然死の定義は「交通事故などの外因死を除く、一般的に予測されない自然に発生した瞬間死あるいは急死で、発症から24時間以内に死亡した場合」とされています。日本では、年間約7.9万人が突然死で命を失っていて(*)、その中で最も多いのが心筋梗塞や狭心症、不整脈などの虚血性心疾患によるものです。”
本書に繰り返されているのは、「自分だけは大丈夫」という思い込みへの警告だ。なぜなら熊本さん自身が「自分だけは大丈夫」と思っていたのだから――。なぜそのように思い込んでしまうのか、では「予兆」はあるのか、「隠れ心臓病」とは何か。どんなことに気をつけたらいいのか。本書からご紹介する前編では、「自分だけは大丈夫」と思いがちな現状をお伝えする。
健診で問題は見つからず、適度な運動も
健康診断はおおむねA。ただし45歳を超えてからは中性脂肪と悪玉コレステロール値の数値が上がり、加齢によって中性脂肪が増えると記事にしてきた現実を実感する日々を送る50代、それが筆者だ。お酒は大好きだけど脂っこいものより野菜中心のバランスいい食事にしているし、運動はあまりしていないけれど、30歳ごろから医師に勧められた「毎朝スクワット」だけはしている。
だから自分は心臓病とは縁がないはず――そう考えている筆者の目に飛び込んできたのは、『山手線で心肺停止』の「はじめに」で熊本さんが書いたこの文章だった。
”私だって毎年、住んでいる区の健康診断や、対象年齢のがん検診などは欠かさず受診していました。特に問題はみつからず、「私の血液はビール」「好きな言葉は飲み放題」と豪語していたほどです。体型は中高年に平均的な中肉中背でしたが、悪玉コレステロール値は更年期に入った途端にじわじわと上昇。ただ酒飲みの割に数値は正常範囲だったため「女性ホルモンが減少しているから、しゃーないか……」と特に問題視していませんでした。おうちDVDエクササイズ大好き人間なので、ヨガ、ジリアン・マイケルズのエクササイズ、ジョホレッチ(女性ホルモンを”ストレッチ”し、自律神経やホルモンバランスを整えるエクササイズ)、ピラティスなど、ほぼ毎日やるのが習慣。酒は飲むけどつまみはヘルシーなもので適度な運動をして、帳尻を合わせているつもりでした。”(『山手線で心肺停止』より)
さらに加えると、熊本さんのご家族に心疾患で亡くなった人はいなかった。筆者の父親は42歳のときに心筋梗塞を起こして入院、60代のときにはさらに動脈が詰まり、生死の境をさまよった体験がある。いまは天国に旅立っているが、その原因は透析や心臓病の薬を飲みながらの脳出血だった。とはいえ遺伝的に筆者も危ないのではとは考えたことはなかった。父の場合は極度のヘビースモーカーに加え、42歳の時にはトラックの運転手をしていて、仕事がハードな部分があったからだ。
山手線で突然「心肺停止」
では熊本さんはどんな経緯で倒れたのか。実はその2週間前に「予兆」があった。
”心肺停止で倒れた日の2週間ほど前から、何度か胸に痛みを感じていたのです。思い返せば、それはひたひたと忍びより、真綿で首を絞めるような不気味な痛み。胸の真ん中を両手の拳でギュッと押さえたような苦しさが襲い、呼吸が辛くなる。けれどソファーに横になり10分ほどじっとしていると症状は消え去り、その後は何事もなかったように一日を過ごしていました。それに、心臓は左側にあるという思い込みで、胸の中央付近の痛みの原因が心臓だとはこれっぽっちも疑わず。実は心臓は胸の中央にあり、左に傾いているだけです。医療ライターなのに、そんなことすら知りませんでした……。お恥ずかしい限り。”(『山手線で心肺停止』より)
たしかに、ドラマで見るような心臓マッサージでは、男性も女性も胸の中心部を押している(FRaUwebにてとくみずめいさんが執筆した人命救助した記事にも詳しい)。しかし実際痛くなった時に「心臓は左側」と思い込んでいると、「これは心臓の痛みだ」と認識できないことになる。
さらに、「ストレス」が心臓に負担をかけ、熊本さんは体質としてもストレスに弱い体質だったと伝えている。
”心肺停止から蘇ったあとで検査して分かったことですが、私はストレス負荷がかかると心臓の周りの冠動脈という血管が極端に細くなる体質でした。これは健診の心電図検査や、仮に心臓ドックを受けていたとしても分からないそうです。高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病も心臓突然死のリスクを高めると言われています。”(『山手線で心肺停止』より)
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