使用済み核燃料は水中に沈められているから冷やされ、放射線が遮蔽されて人が近付ける。
もし水から出たら発生熱で溶融し、強い放射線が放射され人が近寄ることは不可能だ。
使用済み核燃料がいったん水から出たら泥状のスラリーを投射してそのまま埋め立てる以外の対策は無い。
だが埋めて放射線は何とか防げても、冷やせないので溶けた燃料はそのまま地下に潜って行く。

燃料を原子炉から抜く時は原発の格納容器の蓋を開け、核燃料プールと格納容器を水で満たす。
使用済み核燃料は水に沈めたままクレーンで抜き出して核燃料プールへ移動する。絶対に大気中には出さない。
そのために燃料プールと格納容器を繋ぐ水に満たされた水路がある。
使用済み核燃料の保管プールが原発建屋にあるのはこれが理由だ。

核燃料プールに移して放射線量が下がり十分に冷えて大気中に出せるようになるまで半年〜数年は保管しなければならない。
絶対に水を絶やさず、循環を止めずにだ。

しかし原発建屋の燃料プールのある位置の土手っ腹に無反動砲を一発食らっただけでプールに穴が空く。
湛水能力が失われ、使用済み核燃料が露出するということだ。
そうなれば原発はコントロール不可能になる。
スラリーという泥状のもので埋め立てるしかない。
しかもそれはすぐには準備できないので、当分の間、溶融した核燃料が大気開放状態で放置されるという事になる。

核燃料プールを狙って攻撃するということは、そういう事だ。

日本はそんな事は「起きないだろう」という前提で原発を動かしている。
なぜなら「原発への攻撃は国際法違反だからありえない」と主張していた。
だが見たろ？

サボリージャ原発は今、ウクライナから悪意をもって攻撃されている。

海外記者が腐ってそうだね。