鳩山由紀夫さんは、自らの著作である「新憲法試案」において、自衛軍の保持と海外派兵、「緊急事態」において首相が緊急命令を発布できるようにすることを提言していました。 鳩山由紀夫さんらの政界復帰は、自民党の憲法改正への動きに連動したものではないかと思われます。 ◆ 鳩山由紀夫(著)「新憲法試案 尊厳ある日本を創る」(PHP研究所,発売日 2005年02月04日) (鳩山友紀夫ウェブサイト) 憲法改正待ったなし!憲法九条はどうすべきか?国民の権利と義務とは何か?天皇の地位はどうあるべきか?戦後憲法の限界をつぶさに検証したうえで新しい時代にふさわしい憲法を大胆に提示。 https://www.hatoyama.gr.jp/book.html ◆ 鳩山由紀夫(著)「新憲法試案 尊厳ある日本を創る」(PHP研究所,発売日 2005年02月04日) 国際的にも国内的にも行き詰った日本の戦後政治体制を打破し、新しい国家目標を掲げるためには憲法改正以外に道はないとする著者が、戦後憲法の限界をつぶさに検証したうえで、21世紀にふさわしい憲法を大胆に提示したのが本書である。主な特徴は次のとおり。
天皇については「日本国は国民統合の象徴である天皇を元首とする民主主義国家である」と明記したうえで、女性天皇も認める。 新たに安全保障の章を設け、自衛軍の保持を明記し、国連決議に基づく多国籍軍への自衛軍の参加を認める。 基礎自治体としての「市」と、広域自治体としての「圏」を置き、補完性の原理に立脚した地域主権を進める。具体的には、「市」は課税と徴税に関する自主権を要するほか、税制や教育などに関する部分的な立法権も与えられる。 国会は一院制とし、通年会期とする。 行政権については内閣総理大臣に属するとし、首相の権限強化を図る。 https://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-64140-9 ◆ 高田健「鳩山由紀夫首相の憲法発言と、それに含まれる危険性」 (NPJ通信,2010.1.28) 【鳩山由紀夫著「新憲法試案」とはなにか】 この著作では鳩山氏は全面改憲論を展開し、その中で明確に9条改憲を主張している。鳩山氏は 「(押しつけ憲法論はとらないが)ただ、 やはり前文や憲法9条などに、日本独自の憲法であったならば、このような文言は決して採らなかったであろうと思われる箇所が存在していることは、 疑いようがない」 と述べて、「自衛軍の保持」 を明記した改憲とあわせて、「安全保障基本法の制定」 で、海外派兵などを合法化することを主張している。 そのうえで、戦後政治は行き詰まったとして、中央集権体制から地域主権の国の形への大転換をのべている。 そして、改憲をして新たな国家目標を設けるとして 「アジア版EU構想」 を提唱している。 また 「皇室制度は政治的安定の基礎」 であるとして、「天皇を元首とする民主主義国家」 とし、「女帝」 も容認するとしている。 http://www.news-pj.net/npj/takada-ken/009.html ◆ 【憲法施行70年】「欺瞞的な部分を削除」「私ならこう変える」 鳩山由紀夫氏も枝野幸男氏もバリバリの9条改正案を発表していた事実 (産経ニュース,2017/5/1 01:00) 「日本国は、自らの独立と安全を確保するため、陸海空その他の組織からなる自衛軍を保持する」 「日本国は、国民統合の象徴である天皇を元首とする民主主義国家である」 民進党に批判されている自民党の憲法改正草案(平成24年)の条文に似ているが、そうではない。平成17年2月、旧民主党(民進党の前身)の鳩山由紀夫元首相がまとめ、自身のホームページでも公表している「新憲法試案」の一部である。鳩山氏は代表を長年務めた党の実力者で、後に首相に就任する。 その人物が9条改正を高らかに宣言し、天皇を「元首」と位置づけたわけだ。試案では集団的自衛権の限定的な行使も容認した。緊急事態において首相が緊急命令を発布できるという条項も設けた。 https://www.sankei.com/article/20170501-QRRXXV6MLVP5RJERL5RWTDTA2Y/
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