日本のメディアはNHK、朝日新聞以下もろもろがロシアが１００％悪、ウクライナは犠牲者というアングロサクソンの謀略通りのフェイクニュースを垂れ流し、ウソが明らかになっても知らぬ半兵衛で通している。
　ロシアの侵攻には多くの背景があり、我々は度々訪ロして当事者を密着取材してきたオリヴァー・ストーン監督による分析を以前から知っていたから、駐日大使ガルージンが事件に際して言った「ロシアは西側に求めたが何の返答もなく、忍耐にも限界がある」発言を根拠ありと了解していた。

米国はウクライナに圧力をかけるどころか、ロシア挑発を使嗾していたことも知っていたので、侵攻にも意外感は軽かった。

独立国への違法な侵攻なら米国史を見れば米墨戦争以来多数あり、近年でもイラク戦争が有名だ。同調した英国も同罪で、将来イラクが強大化すれば付けを払わされること必定だ。強者の不法、住民６０万殺害、劣化ウラン弾使用など残虐性は今回のロシアの侵攻とは比較にならない。白燐弾が話題になったが、米軍は南方で日本軍に雨あられと降らしたし、クラスター爆弾(ウクライナ軍も使用）もどこでも使ってきたものだ。

そもそも欧米社会は白人が数百人死んでもお騒ぎし、アジア人なら数十万死んでもニュースの片隅。アフリカ黒人なら数百万死んでもニュースのかけらにもしないと言う事実評価の圧的な非対称性がある。

日本はアングロサクソンの先進性に敬意を払わねばならないのだが、その狡猾悪意に同調する必要はない。

ロシアは下降線をたどり、中国へ傾斜せざるをえまい。ただし、資源大国両国の潜在力は圧倒的であり、日本はアングロサクソン一辺倒の愚かな選択をさけなければならない。われらの父祖の轍を踏まないように、しかしその心意気？も忘れず。

日本の政経学芸情を支配しているのはアメリカ帰りばかり。カネと地位で縛られている。米国の地位も下降線だからよく考えなければ。