おさらい 単細胞動物の仮想人格者ではご理解の範囲を超えている 鴨 ですが一応ご参考まで。 アンタが思うほど世の中単純じゃネーヨ。 誰に仕込まれたのか知らんけど 軽質はガソリンは多く取れるがコールタールアスファルトや重油は取り出せないからなw 自己矛盾の塊。 よく 嫁 そして己の頭でかんがえろ、、、と言われるでーーーーーーーー。 サハリンプロジェクト:夢か悪夢か? 第1部 https://nautilus.org/network/associates/richard-tanter/30b530cf30ea30f330ed30a730af30c8-5922304b60aa5922304b-7b2c190e8/
「石油」は、永遠の富の夢を見事に表している。汗や苦悩やつらい労働によってでなく、幸運のキスによって達成される富の夢を。この意味で、石油はおとぎ話のようであり、すべてのおとぎ話がそうであるように、ちょっとした嘘なのだ。 リシャルド・カプシチンスキー Shah of Shahs より シェル、三井、三菱の所有するサハリン・エネルギー社は2002年の上半期に約90億ドルを投資し、世界最大規模のLNGプラントを建造しようとし ている。プラントはサハリンの南端に建造され、広大なサハリン II と呼ばれる鉱区(サハリン島北部沖)から、日本、韓国そして台湾へ天然ガスを輸出する計画だ。これに対抗して、アメリカのエクソンと日本のSODECO (丸紅、伊籐忠)が率いる合弁企業は、同様に広大なサハリン I の鉱区から東京と新潟へとつながる2,300kmの天然ガス・パイプラインの建設を支援するよう(つまりは、資金を出すよう)日本政府に強く働きかけてい る。 サハリン・日本・炭化水素 第一ラウンド サハリン・日本・炭化水素 第2ラウンド 日本が長期間経験したサハリン石油との関わりは忘れ去られていなかった。1970年代のオイルショックの衝撃で日本政府はエネルギー資源を確保する 必要性に迫られ、サハリンでの探鉱は再び日本の標的になった。国家エネルギー安全保障戦略は、原子力を強調するとともに、オーストラリア、マレーシア、カ ナダ、その他の供給国から幅広く獲得される安定した資源の炭化水素燃料である石炭、石油、天然ガスを重要視した。サハリンの石油と天然ガスの埋蔵量が膨大 であることはすぐに判明したが、その多くは海底が浅く、波が荒く、一年のうちほとんどの期間凍りついてしまうオホーツク海の沖合いにあった。 しかし、政治的な問題と、とてつもなく荒い気象条件下での沖合いでの生産技術が未解決であること、それに資金調達の難しさという組み合わせは、サハリンの石油と天然ガスに対する海外からの投資を踏み留まらせた。 1990年代の初めまでに、これらの障害の、少なくとも一部分は改善された。サハリンは第2次世界大戦後のソ連の最も隠された部分であった。点在す る千島列島に沿い鎖状に連なる空軍基地と海軍基地、海中の音波探知装置とともに、サハリンはオホーツク海を防衛する数多くの空軍・海軍基地がある場所であ り、ソ連の核抑止の中核をなす弾道ミサイル潜水艦の安全な退避地だった。1983年、この地域でソ連の海軍および空軍の極秘基地の上空を通過後に撃墜され たKAL007の事故は、サハリンが冷戦の軍事に深く組み込まれていたことを証明する。しかしソ連崩壊後は、これらの基地とその設備のほとんどが、資金を 絶たれ、保安管理もなく、ただ錆びていくだけだった。 1970年代と80年代には、アメリカとヨーロッパの技術者は、特に北海やアラスカの厳しい自然条件やメキシコ湾の深海で、海底油田と天然ガスの掘削や生産、そして運搬に関して多くの技術的な問題を解決した。その方法は、極寒での海底油田や天然ガス生産の道を開いた。 サハリン沖の海底油田と天然ガスの現状 既に生産された石油の実質量は、サハリンIIが最も抜きん出ている。プロジェクトのオーナーであるサハリン・エネルギー投資会社は、出資額の多い順 に、シェルが55%、三井25%、三菱20%が所有している。シェルはプロジェクトの運営もしている。過去3年、石油はピルトン・アスモフ区の海底と結ば れた巨大な石油掘削基地モリパックから汲み上げられ、6日ごとにタンカーが到着するまで貯蔵され、日本と韓国の市場に向けて運ばれる。生産と輸送は一年の うち、海が氷に閉ざされていないとき(それは一年の半分にも満たない)、さらに悪天候でないときのみに行われる。 問題 サハリン I と II は相方とも、日本、韓国、台湾の産業と消費者市場へ莫大な量の天然ガス供給を計画する、非常に大規模で複雑な技術プロジェクトである。実際には契約は結ば れておらず、また、他の天然ガス供給国との競争は厳しい。日本政府にとって、サハリン天然ガスはエネルギー資源地域を分散化し、またエネルギーの種類を多 様化するという戦略から歓迎すべきものであろう。天然ガスを燃焼させたときに発生する二酸化炭素は、同じ量の石油の燃焼時に発生するものよりも少ないし、 石炭に比べるともっと少ない。従って、日本は、エネルギー戦略からも、また温暖化戦略からも、天然ガスの輸入を増加させる計画に傾斜しているのだ。 しかしまだ、サハリン I ・II の石油と天然ガスプロジェクトには、サハリンにとっても、ロシアや日本にとっても重大な問題が残されている。これらの問題(以下に挙げるものを含めて)は、「第2部」で検討したい。 15万トン級以上のタンカーから原油流出:エクソン・バルディーズ号のシナリオ 油井から原油流出、パイプラインからの原油漏れ、船上からの投棄 油井の作業または施設の建設が及ぼす海洋環境破壊 オホーツク海と日本海についての国際海洋管理レジームの欠如 原油・ガスの生産活動、タンカー、パイプラインの運用が引き起こす先住民を含むサハリン地元住民社会への衝撃 生産分与契約と雇用形態におけるロシアおよびサハリンの経済的便益についての重大な疑い ロシア経済の天然資源輸出に対する依存度の増加 サハリン I のパイプライン計画に支払われる、日本政府援助金を負担する日本の税支払者のコスト エネルギーの化石燃料への集中的化に深くコミットする日本の産業戦略 (第1部 了)
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