以下、wikiより。 >Kh-47M2キンジャール(Kh-47M2 Kinzhal 、ロシア語: Х-47М2 «Кинжал»、Dagger「短剣の意味」)は、ロシアの核弾頭搭載可能極超音速空対地ミサイルである。 当初発表された能力は以下の通り。(飛翔体単体で)2,000 km(1,200 mi)以上の航続距離[9]、マッハ10の速度、飛行のすべての段階で回避運動を実行する能力を備えている。通常弾頭の他に核弾頭も搭載可能。Tu-22M3爆撃機またはMiG-31K迎撃機に搭載にて空中発射されるALBMである。2017年12月に就役し、2022年現在はロシア連邦軍の南部軍管区と西部軍管区の空軍基地に配備されている。 2018年3月1日に行われたウラジーミル・プーチン大統領の年次教書演説において、新型大陸間弾道ミサイル(RS-28)、原子力推進の巡航ミサイル「9M730」、戦略核魚雷と共に発表された6つの戦略核兵器の1つである[10]。 なお、本装備がイスカンデル短距離弾道ミサイルと酷似していることから、(空中発射型であることを勘案しても)実際の射程が公表値より短い可能性があることが2018年当初の公表時点において既に指摘されており[9][11]、後のタス通信による記事においても射程2000 kmは母機MiG-31Kの戦闘半径を含めたもの(Tu-22M3であれば3000 km)とされている[12][13]。ただし、空中給油により作戦母機の戦闘半径は延長されうる。飛翔体単体の射程は非公表[12]。 作戦履歴 2017年12月1日、キンジャール極超音速ミサイル装備型に改造されたMiG-31K迎撃機が運用実験を開始した[14]。 2018年5月、改造された10機のMiG-31Kが模擬戦闘任務に就き、実戦配備の準備が整った[15]。また同月9日に実施された大祖国戦争戦勝記念日パレードにて、本装備を吊架したMiG-31Kがデモンストレーション飛行を実施した[16]。同年12月までに、同型機は黒海ならびにカスピ海周辺において延べ89回の訓練出撃が実施された[17]。 2019年2月までに、MiG-31Kの乗組員は、ミサイルを装備して380回以上の訓練出撃を行い、そのうち少なくとも70回は空中給油を実施した[18][18][19][20]。また、同2019年8月のAviadarts(ロシア語版)国際競技大会でも本装備搭載のMiG-31Kが参加した[21]。 イタルタス通信によると、Arcticでのキンジャールの最初の発射は、2019年11月中旬に行われた。伝えられるところによると、発射はMiG-31Kによって行われた。 オレニヤ空軍基地(英語版)から、ミサイルはハルミェール=ユーの試験場に設置された地上目標に命中し、飛行速度はマッハ10に達した[22]。2021年6月、シリアのフメイミム空軍基地から発進したMiG-31Kによってキンジャール極超音速ミサイルがシリアの地上目標に発射された[23]。2021年にキンジャールを搭載したMiG-31Kを装備した別の航空連隊が編成された[24]。 2022年2月初旬の未確認の報告によると、キンジャールで武装したMiG-31Kが、ノヴゴロド州ソリツイ2空軍基地からロシア西部のカリーニングラード州チェルニャホフスク海軍空軍基地に展開した[25][26][27][28]。ロシア航空宇宙軍は、2022年2月19日にキンジャールの発射に成功した[29]。 2022年ロシアのウクライナ侵攻中に、キンジャールは戦闘で初めて使用されたと伝えられた。ロシア連邦軍は、2022年3月18日にウクライナの西部のイヴァーノ=フランキーウシク州デリアティン(英語版)の地下兵器庫を破壊するためにキンジャールを使用したと述べた[30][31]。 ・
|