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※2021年12月25日 日刊ゲンダイ2面 紙面クリック拡大
※紙面抜粋
【しょせん、同じ穴の自民党】
— 笑い茸 (@gnXrZU3AtDTzsZo) December 25, 2021
胡散臭い安倍と岸田「本当の関係」
日刊ゲンダイ pic.twitter.com/NddblOKlz1
※文字起こし
人事で対立ーーなどと書きたてられているが、岸田首相と安倍元首相が本当はどういう“関係”なのか、これでよく分かったのではないか。
政府は24日、2022年に開催される北京五輪に政府代表を派遣しない「外交的ボイコット」を行うと表明した。
岸田は「総合的に勘案し、自ら判断した」などと記者団に強調していたが、どう考えても安倍の意向に従ったのは明らかだ。その証拠に前日、わざわざ安倍と直接会っている。
「どちらが声をかけたのか分かりませんが、岸田さんは23日、手土産に広島
産の牡蠣を抱えて議員会館の安倍さんの部屋を訪ねています。時間にして30分。どうやら安倍さんは、北京五輪のボイコットを早期に表明するよう強く迫ったようです。恐らく、その場で24日に表明することが決定したのでしょう。安倍さんも政府の決定について『大変、良かった』とうれしそうにコメントしています」(官邸事情通)
岸田が安倍の意向に従ったのは、北京五輪のボイコットだけじゃない。
2023年度にスタートする「こども家庭庁」の名称についても、当初は「こども庁」が予定されていたのに、安倍一派から「子どもは家庭でお母さんが育てるもの。“家庭”の文字が入るのは当然だ」とネジ込まれ、あっさり変更してしまった。
「岸田が安倍外しをはじめた」という臆測も飛びかっていたのに、いったい2人の関係はどうなっているのか。「岸田-安倍の2人は、利害と打算と思惑でつながっている」と、ある自民党関係者がこう言う。
「いま岸田さんが頼りにしているのが、麻生副総裁と茂木幹事長です。岸田派(43人)ー麻生派(53人)ー茂木派(53人)の3派閥が結束していれば政権は続くと考えているようです。それに対して、安倍さんとの間に信頼関係はないと思う。もともと2人は思想信条が正反対だし、これまで岸田さんは散々、安倍さんから煮え湯を飲まされてきた。かといって、最大派閥(95人)を率いる安倍さんとケンカをする気はないでしょう。手を握った方が得策だと計算しているはずです。花を持たせることくらいやすいものだと考えているに違いない。安倍さんの方も、政界での地位を保つためには、現職総理との関係を決定的に悪くするわけにはいかない。2人は利用し合い、利害が一致しているということです」
しょせん、岸田も安倍も同じ穴の自民党ということだ。
“沖縄イジメ”まで一緒 |
実際、政治スタイルは違うが、岸田のやっていることは安倍と全く一緒だ。象徴的なのが、米軍基地問題に揺れる沖縄県への対応である。岸田政権は22年度の沖縄振興予算を大幅にカットしてしまった。過去10年間、毎年3000億円以上、支出されてきたのに、突然、2680億円に減額している。
予算カットは、米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設に反対する玉城デニー知事への“嫌がらせ”なのは明らかだ。従う者にはアメを与え、逆らう者は徹底的に痛めつける“アベ政治”をそのまま継承している。
「辺野古への基地移転が進むかどうか、決定づけるのが、来年秋に行われる沖縄県知事選です。自民党政権は、何が何でも“基地移転反対”を掲げる玉城知事を倒したい。予算の大幅カットは、『玉城県政では政府からカネを引っ張ってこられないぞ』という沖縄県民へのメッセージです。コロナ禍で沖縄経済は冷え込んでいるだけに、このメッセージは相当“効果的”です」(県政関係者)
モリカケ桜といったアベ疑惑についても、完全に封印するつもりだ。多くの国民が求める森友問題の再調査について国会で問われても「結論が出ている」と拒否し、日本学術会議の任命拒否問題にも正面から向き合わなかった。森友問題を追及した共産党の小池晃書記局長が、「真摯にやると言いながら、結局具体的なことは全部否定する。安倍政権と同じじゃないか」と批判していたが、その通りだ。
法大名誉教授の五十嵐仁氏(政治学)はこう言う。
「安倍元首相は野党の批判に耳を傾けず、色をなして反論するケースが目立ちました。それに比べると岸田首相は国会で野党の質問にうなずき、メモを取る姿を見せているため、真摯に対応しているように映りますが、答弁は中身が空っぽで、ほとんどゼロ回答。『聞く力』を掲げていますが、実際は聞くようなそぶりを見せて、説明から逃げている。2人とも『批判に耳を傾けない』姿勢が共通しています」
安倍の意を受けてか、岸田は「改憲」や「敵基地攻撃能力の保有」にまで前のめりになっている。
ハト派が「アベ政治」を進める
経済政策だって「新しい資本主義」などと口にしているが、中身はアベノミクスとまるで変わらない。
そもそも、10月の所信表明で真っ先に触れたのが、安倍政権とウリ二つの「デフレからの脱却」だった。
続いて掲げた「大胆な金融政策、機動的な財政出動、成長戦略」も、アベノミクスの「3本の矢」とまったく同じ内容。キャッチフレーズの「成長と分配の好循環」も、安倍が16年1月の施政方針で打ち出した言葉だ。
「安倍さんは、アベノミクスを否定されることを極端に嫌がっています。23日に収録したBSテレビでも、“新自由主義を採らないと岸田さんは言っているが、成長から目を背けると捉えられないようにしないといけない”と、改めて牽制しています。岸田さんもアベノミクスから大きく離れるつもりはないでしょう」(政界関係者)
岸田ー安倍の対立が囁かれ、“アベ政治の一掃”を期待する声もあったようだが、自民党政権が続く限り、もはや顔を代えただけでは、この国の政治は変わらないということだ。とくに、これといってやりたいことがない岸田は、政権維持のためなら安倍一派の意向をどこまでも受け入れかねない。
やはり、膿を出し切るためには政権交代が必要なのではないか。立正大名誉教授の金子勝氏(憲法)がこう言う。
「自民党の顔が岸田首相に代わったことで、むしろ巧妙にアベ政治が進められている印象を受けます。もし、安倍首相が“改憲”や“敵基地攻撃能力の保有”“防衛費の2倍増”を掲げたら、国民や野党、メディアの警戒と反発は相当、強かったはずです。ところが、ハト派の宏池会という看板を背負っている岸田首相が同じことを口にしても、警戒や反発は小さい。恐らく安倍シンパは、ハト派イメージのある岸田首相に右傾化を一気に進めさせるつもりなのでしょう。岸田首相も、安倍シンパが期待する政策を進めていれば政権は安定する、と計算しているように見える。その意味でも、岸田ー安倍の2人は、お互いに利用し合っている関係なのでしょう」
なぜか、内閣支持率が上昇しているが、国民は岸田政治の本質をきちんと見るべきだ。
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