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※2021年12月23日 日刊ゲンダイ1面 紙面クリック拡大
※紙面抜粋
※2021年12月23日 日刊ゲンダイ2面
【この国の立法府は死んだも同然】
— 笑い茸 (@gnXrZU3AtDTzsZo) December 23, 2021
ますます茶番国会のアホらしさ
日刊ゲンダイ pic.twitter.com/C21Kgh6ZHj
※文字起こし
「責任は私にある」「最終責任の判断は私にある」
国会質疑の場で散々、こう繰り返しながら説明するどころか、一度も責任を取ったことがない安倍・菅という憲政史上に残る希代のペテン首相がいなくなったと思ったら、今度は「国民の声を聞く」「真摯に説明する」と言いながら、聞く気もなければ説明もしないという男が出てきた。岸田首相のことだ。
21日に閉幕した第207回臨時国会。先の衆院選後に初めて行われる与野党の本格論戦の場だったにもかかわらず、終わってみれば新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」への対応などをめぐってチョボチョボとしたやりとりがあっただけ。およそ本格論戦と呼ぶには程遠い中身だった。
衆院選直後、「第二の議員歳費」といわれる月額100万円の文書通信交通滞在費(文通費)の“ぼったくり”があらためて問題視され、臨時国会前は与野党幹部がそろって見直しを訴えていたものの、結局、「日割り支給」を主張する自民党と「使途公開の義務付け」などを求める野党との折り合いがつかず今国会での改正法成立は見送りに。意図的だったのかはともかく、結果的に与野党そろってシメシメみたいな展開となったワケで、国民にとっては与野党の「出来レース」というのか、まるで「三文芝居」を見せられたような気分に陥ったのではないか。
世界一高給の国会議員が世界最低の政治をしている
国の信頼を揺るがしかねない基幹統計の「建設工事受注動態統計」の書き換え問題も、政府側が「国交省が第三者委員会を設けて調査する」として早々に幕引きを図る形となり、検証作業は来年1月召集の通常国会に持ち越しに。詳しい経緯や動機などは一切分からないままとなった。
共同通信社の全国世論調査で、「再調査」を求める回答が79.3%に上った「森友問題」。野党側は、決裁文書改竄などを苦に自殺した近畿財務局職員、赤木俊夫さん(当時54歳)の妻が国と佐川宣寿・元理財局長に損害賠償を求めた訴訟で、国が妻側の請求を全面的に認める「認諾」の手続きを取り、強引に「終結」した姿勢を強く批判していたが、国会の場で突っ込んだやりとりの場面は全くと言っていいほど、みられなかった。
菅政権の「負の遺産」ともいえる日本学術会議の任命拒否問題も、ほとんど門前払いの扱い。学術会議側はあらためて6人の任命を求め、梶田隆章会長は岸田との面談を求めていたが、何ら進展なし。いずれの問題も国会が止まるようなデタラメだったにもかかわらず、無風でシャンシャンなのだから驚くばかり。臨時国会で岸田がやったことは野党との本格論戦でも何でもなく、安倍・菅の両政権下で起きたインチキや嘘の揉み消しに尽力しただけ。
それが日本の総理大臣の国会における最大の仕事なんてクラクラしてしまうが、もはや、この国の立法府は死んだも同然ではないか。
政治評論家の本澤二郎氏はこう言う。
「世界一高給の国会議員が世界最低の政治をしている。国民はそんな感情を抱いているでしょう。岸田首相は国民よりも政権維持に神経を使い、そのために補正予算をどう使うのかを考えているだけ。そういう与党を野党も批判しないのだからどうしようもない」
争点を潰してすべてをなかったことにする岸田独善政権 |
「国民感覚に沿うように方針変更すべきだと感じた」
21日夜の会見で、岸田は「肝いり政策」である「18歳以下への10万円相当の給付」をめぐり、当初予定していたクーポンを使わない全額現金の支給も容認する方向に舵を切ったことを釈明。この発言は一見、「聞く耳」を持っているかのように錯覚するだろうが、狙いは野党批判をかわすための「抱きつき作戦」。
問題を強く追及されて批判の声が拡大するのを防ぐため、あっさりと非を認めて火消しを図ろう──という「争点潰し」なのだ。
10万円相当の給付では、野党が臨時国会前から全額現金での一括給付などを求めていたため、衆院予算委の初日に自民党の高市政調会長にあえて再考を促す質問をさせ、「現金を一括で給付することも選択肢の一つ」と答弁。いきなり野党の出はなをくじいた。基幹統計の書き換え問題は、世論批判が高まると見た途端、第三者委の設置を打ち出して沈静化を図ったに過ぎない。
岸田が繰り返す「真摯に説明する」という言葉の意味は、相手の理解を得るために説得したり、同意を得たりすること。時間と手間がかかる作業だが、それこそが近代民主主義国家の議会政治の姿であり、その手続きをすっ飛ばして何でも決めてしまうのであれば独裁国家と変わらないだろう。
国会議員全員が無責任集団と化しているよう
この独善的な手法が顕著だったのが安倍・菅だ。国民や野党の意見に耳を傾けず、公文書を改竄してでも好き勝手に決めていたが、実は岸田の場合も2人と手法が異なるだけでやっていることは変わらない。安倍・菅と違って「聞くフリ」だけで何もせず、さらに「闇に葬り去る」という姿勢がアリアリだからだ。
学術会議の問題や森友問題では「当時の首相が判断したものであり、一連の手続きは終了したものと承知している」「結論が出ているものと承知している」などと、「もう終わった話だよ」と言わんばかり。不良品だらけの「アベノマスク」の大量の在庫問題についても検品費用などに約21億円もの血税を投じたことを明かしながら、怒りの声が上がるや突然、「廃棄」だ。ロクに検証もせず、責任の所在を曖昧にしたまま「すべてをなかった」ことにするかのような政治姿勢がマトモなはずがないだろう。
予算委の場では、他の閣僚や官僚に答弁を丸投げする安倍・菅とは異なり、うなずきながらメモを取り、積極的に手を挙げる岸田の姿が見られたものの、肝心の答弁の中身は空っぽ。結局のところ、「何でも勝手に決める」のか、「聞くフリをして何もせず、ご破算にする」かの違いだけだ。
そして、そんな相変わらずノラリクラリの政府に対し、「批判ばかりでは熟議は深まらない」などと寝言を言って批判を封印した勘違い野党もまたどうかしていると言わざるを得ない。もともと、この国の国会審議は茶番といわれ、与野党の国対が日程を決めた段階で見せ物化しているが、このままだと国会審議はますます形骸化。茶番国会のアホらしさも極まれり、というものだ。
福田赳夫元首相の秘書を務めた中原義正氏がこう言う。
「全てがデタラメだ。アベノマスクの対応にしても、岸田首相は廃棄処分を決める前に経緯を明らかにして責任を追及するべきだろう。場合によっては損害賠償請求の必要性も出てくる。捨てれば済む問題ではないのだ。これではゴマカシに手を貸しただけ。野党の動きも全く見えず、与野党そろって、これほど酷い時代は過去にはなかったのではないか。今の国会議員は全員が無責任集団と化しているようだ」
「新しい資本主義」や「歴史的挑戦」なんて言葉遊びに過ぎないことを国民はよく理解したほうがいい。
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