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「文通費」の使途公開を各党トップに要請も…日本維新の会以外は “誠実回答ナシ” の体たらく
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2021.12.15 06:00 FLASH編集部 週刊FLASH 2021年12月28日号
「在職1日でも100万円支給」と槍玉に挙げられている、国会議員の「文書通信交通滞在費(文通費)」。国民からの強い批判を受けて与野党ともに見直す姿勢を強調するが、彼らはどこまで本気なのか。
そこで本誌は各党トップに緊急アンケートを実施。自身の「文通費」の使途と、公開についての見解を尋ねた。
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まずは自民党と公明党。両党は、改革案として文通費の日割り支給化を主張しているが、使途の誌上公開についてはまったくのゼロ回答だった。
「使途の公開については、各党各会派において協議し法令で決めてきたところです。これからも各党各会派において十分協議し決めるべきことだと思います」(岸田文雄事務所)
「現行法に基づき、公開の準備がないため、お答えできかねます。使途の公開については賛成ですが、適切な使途の範囲を明確化すべきと考えます」(公明党広報部)
野党はどうか? 立憲民主党、社民党、れいわ新選組も使途の公開には応じず、立憲にいたっては12月7日に改正法案を提出するなど積極姿勢だが、本誌の取材には「来週でもいいですか?」とつれない返事だった。
6日に文通費見直しの共同法案を日本維新の会と提出した国民民主党は、玉木雄一郎代表の秘書が回答した。
「文通費は、党の総支部に繰り入れて政治活動に使っています。その使途は、政治資金収支報告書で報告しています。領収書を添付した収支報告書を公開すべきと考えます」
玉木氏はHPに自身の政治資金のひと月あたりの収支を掲載しているが、文通費の詳しい使途はわからない。
一方、日本共産党も党全体での文通費の使途はHPで公開しているが、志位和夫委員長個人の使途は明かさない。
「党国会議員団の文通費の使途は、毎年HPで公開しています。使途は公開すべきです。そのためには、公開の仕方のルールを定めることが必要です」(日本共産党広報部)
唯一、“誠実回答” をしてくれたのが日本維新の会。以前から、馬場伸幸共同代表をはじめ所属議員の文通費の内訳は、領収書とともにHPで公開されている。
「政治資金の流れを透明化し、国民の皆様への説明責任を果たすためにも、日本維新の会はこの文通費を公開致します」(日本維新の会HP)
文通費改革はどうあるべきか。政治アナリスト・伊藤惇夫氏は与党に批判的だ。
「野党は日割り支給、使途公開と領収書添付、余った分は返納で一致していますが、自公は『日割り』だけやって、使途公開などは二の次というスタンスでやる気がない」
与党も野党も改革への本気度を疑いたくなる残念な結果となった。
(週刊FLASH 2021年12月28日号)
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