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※2021年12月2日 日刊ゲンダイ1面 紙面クリック拡大
※紙面抜粋
※2021年12月2日 日刊ゲンダイ2面
【悪党を野放しにする立憲民主】
— 笑い茸 (@gnXrZU3AtDTzsZo) December 2, 2021
こうして この国はどんどん腐り果てていく
日刊ゲンダイ pic.twitter.com/XXdKDc3nqH
※文字起こし
迷走は続きそうだ。新体制になる立憲民主党は、お行儀のいい優等生路線を選択するつもりなのか。政権を厳しく批判する野党が共産党だけになれば、自公政権はやりたい放題でますます増長。立憲は存在感を示す機会もなくなり、選挙でまた負けて野党第1党の座からも転落−−。そういう近未来が見えるようだ。
衆院選で負けた責任を取って辞任した枝野前代表の後任を泉健太政調会長に決めた立憲の代表選。
政権との対決姿勢を鮮明にしてきた枝野体制について、泉新代表は「自民党ばかり見て対抗し、国民に対する説明、発信が弱かった」と総括してみせた。
代表選を通じて、泉は「追及型ではなく政策提言型の政党」というビジョンも提示。立憲や共産などの野党が関係省庁の担当者を呼んで、その時々の政治テーマについて問いただす「野党合同ヒアリング」も中止を含めた見直しも示唆していた。国民から「立憲は何でも反対」と見られていることが衆院選の敗因だと分析し、「政策提案政党」に生まれ変わるというのである。
立憲が「何でも反対」のイメージに苦しんでいることは分かる。そして、それは実態と異なるレッテルだ。今年1月から6月に開かれた通常国会でも、内閣提出の73法案のうち立憲が反対したのは17本だけだ。これまでの国会でも、8割前後は賛成している。国民生活に深刻な影響を与える法案に反対するのは、まったく健全な野党の姿である。
「反対ばかり」のレッテルは与党の策略
「立憲が『反対ばかり』というレッテル貼りは、野党の牙を抜くための与党側の策略です。それに乗っかるメディアの問題もある。だからといって立憲が提案型をアピールすれば国民の支持を集められるわけではないでしょう。それに、すでに日本維新の会も、国民民主党も自分たちは政策提言型の政党だと主張しています。自民・公明の与党に加えて維新、国民も政策提言する補完勢力になり、そこに立憲までスリ寄ったら国会は完全に緊張感が失われてしまう。政権の監視は野党の重要な役割だし、大メディアがその機能を果たしていない今はなおさら、野党の追及が大事なのです。そもそも、政策提言をして与党に採用されたところで、それは野党の手柄にはなりません。教育無償化やコロナ禍での現金一律給付など、野党の提言を取り入れたり抱きついたりしてきたケースは枚挙にいとまがありませんが、それらはすべて与党の実績になるだけです」(法大名誉教授の五十嵐仁氏=政治学)
野党が憲法53条に基づく臨時国会召集の要求をしても、与党側は都合が悪いと国会も開かない。開いたところで、政府はマトモに答弁しない。安倍元首相なんて、「桜を見る会」前夜祭の問題だけで118回も虚偽答弁していたことが衆院事務局に認定されている。国会のお墨付きを得た嘘つきなのだ。
第2次安倍政権以降、国会は軽視され、形骸化してしまった。こういう現状を打破しないかぎり、国会論戦はセレモニーでしかなく、政策提言なんて野党の自己満足に終わる。相手の土俵に乗り、野党第1党がわざわざ負け戦をしにいってどうするのか。
追及型からの転換より追及力を高めることが必要 |
「立憲が選択すべき道は、提案型への路線変更ではなく、対決型で追及力を高めることです。共産党のような調査能力もなく、週刊誌報道に頼ったり、揚げ足取りのような批判ばかりしていたら、国民から愛想を尽かされても仕方がない。野党ヒアリングだって、官僚を吊るし上げているだけに見えることが問題であって、国会で政府がきちんと答弁しない以上、役所の担当者に直接ただすやり方があってもいい。そこで疑惑解明につながる重要な証言が出てきたこともあるのです。ただ難癖をつけているだけと見られないよう、調査能力を磨いて、理詰めで政権を追い詰めることが野党の矜持です。それを忘れたら、自公政権のデタラメを黙認する存在になってしまいます」(五十嵐仁氏=前出)
立憲は、真摯な追及型だった辻元清美氏や川内博史氏が落選してしまったことが、つくづく惜しい。本会議の代表質問や、予算委の貴重な質問時間を自己満足の政策提言に充てているようでは、与党を喜ばせるだけだ。
野党ヒアリングが霞が関に過度の負担をかけているとの批判もあるが、だったら自民党議員が役人に何でも依頼して、あいさつ文まで書かせる悪習をやめさせるのが先決だろう。
森友問題、加計学園問題、桜を見る会に象徴されるように、ありとあらゆるデタラメを繰り返してきたのが今の自公政権だ。それは、衆院選後も連日ポロポロ出てくる。
1日は、自民党の泉田裕彦衆議院議員が会見を開き、10月の衆院選で新潟県連の元会長から裏金を要求されたと明かした。自民党は基本的にそういう政党なのだ。河井元法相夫妻による大規模買収事件が大問題になっても懲りない。
福岡10区で落選した山本幸三元地方創生担当相の後援会幹部も買収の疑いで逮捕されたし、茨城6区の国光文乃衆議院議員の選挙応援に安倍や岸田首相が訪れた際に動員された参加者に日当5000円が支払われていた。
聞き分けのいい野党に存在意義があるか
提案は相手の存在、主張を認めることが前提だ。公文書改ざん、選挙買収など民主主義の根幹を揺るがす悪事を働いてきた自公政権に対し、何を提案するというのか。憲法も踏みにじる民主主義の敵には、まずはお引き取り願うしかない。
安倍が昨年9月に首相を辞任して以降、初めて官邸を訪れた前日、日大の田中英寿理事長が脱税容疑で逮捕された。田中容疑者が隠したとされる所得約1億2000万円のうち、少なくとも7000万円が大阪市の医療法人「錦秀会」前理事長の籔本雅巳被告(=背任罪で起訴)から提供された疑いがあるという。
籔本は安倍が「ヤブちゃん」と呼ぶ昵懇の仲だ。さすがに清廉潔白な愛国者の安倍には怪しいカネが流れていないだろうが、日大には巨額の私学助成金が交付されている。悪質タックル問題があった2018年度は58億円に減らされたが、翌年には94億円に増額。昨年度は90億円が投入された。
「与党べったりの大メディアは、政権の悪事を知っていても報道しない。税金の使い方で少しでも疑わしい事案があれば、野党が追及するのは当然で、やましいことがないなら与党は堂々と説明すればいいだけです。立憲が批判を封印して優等生になってしまえば、ワルたちの思うツボになる。その先に待っているのは独裁の暗黒社会です。立憲には、国民生活より利権の自公を政権から引きずり降ろすことが日本のためだという信念はないのでしょうか」(政治評論家・本澤二郎氏)
悪党を野放しにする立憲民主党なら、デタラメ自民と同類だ。そうこうしているうちに、この国は腐り果てていく。政策提案型の野党なんて自己否定に近い。おかしなことばかりしている政権はどんな手を使っても引きずり降ろし、国民のための政治を実現する。それが野党のあるべき姿ではないのか。
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