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なぜ立憲民主党の代表選が盛り上がらないのか? 永田町の裏を読む
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/297832
2021/11/25 日刊ゲンダイ
何を旗印に対抗するのかがハッキリしない(左から立憲民主党代表選の泉、小川、逢坂、西村4候補)/(C)共同通信社
立憲民主党の代表選挙がなかなか盛り上がらない。第1に、保守対リベラルという基本構図の下で、“リベラル第1党”として何を旗印に対抗するのかがハッキリしない。
岸田政権が「成長なくして分配なし」であるのに対し、立憲が「分配なくして成長なし」と言っても、しょせんは両方ともこれからの日本経済は「成長すべきである」という土俵の上で、どっちが入り口か出口なのかを言い争っているにすぎない。リベラル側が主張すべきは本当に「成長」なのか、である。人口減少社会では、量的拡大の成長より質的充実の「反成長」が理念になるのではないのか。
第2に、そのようにリベラルとは何ぞやをハッキリした上で“左翼第1党”の共産党と当面喫緊のどの課題で一致して政権転覆を目指すのかを鮮明にしなければならない。
共産党を含む野党協力で政権を奪いにいくのに、すべての基本政策で一致していなければならないなどということはあり得なくて、「この選挙で勝って4年間にこの2つか3つの課題は何としてもやり遂げるので、我々に政権を取らせてください」というのが連立政治の時代の基本。
それが、政権を取った場合に共産党は閣内か閣外かというさまつな話に矮小化されてしまったのが先の総選挙での失敗の原因の一つである。
リベラルと左翼は違うと明確にした上で、「共産党と共に政権奪還を図って何が悪い」と正々堂々、開き直れるほどの指導者でないとお話にならない。
第3は、驚くべき足腰の弱さの克服で、私はこれについて各候補者がどんな具体的かつ切実な提案を持っているのかに注目している。
その土台がなければ、どんな戦略目標を掲げて選挙戦術を繰り出したところで何も実現しないのである。
高野孟 ジャーナリスト
1944年生まれ。「インサイダー」編集長、「ザ・ジャーナル」主幹。02年より早稲田大学客員教授。主な著書に「ジャーナリスティックな地図」(池上彰らと共著)、「沖縄に海兵隊は要らない!」、「いま、なぜ東アジア共同体なのか」(孫崎享らと共著」など。メルマガ「高野孟のザ・ジャーナル」を配信中。
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