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木下都議 逆ギレ辞職の背景に小池都知事と「裏取引」の可能性
https://friday.kodansha.co.jp/article/216585
2021年11月24日 FRIDAYデジタル
辞任会見をする木下富美子都議。会見の途中で”ため息”をつくなど、態度が問題になっているが…
無免許運転を繰り返し、道路交通法違反の罪で在宅起訴された木下富美子都議が11月22日に都庁で記者会見を行い、議員辞職を表明した。
今月9日に登庁した際はざっくり胸元の開いた真紅のワンピース、指にはゴツい指輪が光っていたが、この日はシックな装い。木下氏は会見で
「小池都知事と直接お話をさせていただき、また支援者の方にもご相談をし都議会議員の職を辞することを決断いたしました」
と表明した。
一方で会見には代理人弁護士を同席させ、マスコミや議会に対し、ファイティングポーズを取った。体調不良を理由に議会に出席せず“雲隠れ”していたことに
「出席するのが仕事ではない」
ときっぱり。辞職決断の理由として
「齢85に至る父の安全が脅かされる状態になりました」
と、自身ではなく家族の問題があったと主張した。さらにグチは続く。
「任期の間、仕事をしたいと願ってきましたが、仕事をさせてもらえない現実が前日の委員会出席拒否で明らかになりました。仕事がしたいにもかかわらず、させてもらえない理不尽な事態に悩みました」
自身の境遇を「理不尽」と表現したあとは、代理人がマイクを引き取った。
「木下は都議会から2度にわたる議員辞職勧告を受けております。これに対しては重く受け止めるものであります。
しかし、これが勧告であって強制力はございません。議員を辞職するかどうかの判断は、あくまでも議員本人の判断によるものと理解しております」
木下氏の除名手続きについても、代理人は
「議会多数派が少数派を安易に議会から排除することがないよう、歯止めがかけられております。今後、不祥事を行った議員を辞めさせたいのであれば、議会や委員会等で辞職勧告に従わなかった議員を無視するような“いじめ行為”をするのではなく、法律上の適正手続きに従って辞職させることができるよう法律を整えたらいかがでしょうか」
と述べた。会見を取材したスポーツ紙記者は
「午後6時から会見を設定しておきながら、遅刻してきた時点で雲行きが怪しかった。木下都議は謝罪していたが、腹の中は納得していないのがバレバレ。
同席した代理人が『いじめ』と暴走気味に口にしたことで、マスコミも『それはおかしい』となった。質問と回答がかみ合わない、独演会のような形になっていた」
と明かす。
“仕掛け人”の小池都知事の暗躍も見逃せない。冒頭で話した通り、これまで議会の求めに応じて来なかった木下氏が態度を翻意したのは、小池氏が説得したことにある。ただし、木下氏はこうも語っている。
「今回の不祥事を乗り越えて再出発する時には(小池都知事から)『相談に乗る』と言っていただいた」
この「相談に乗る」とは、再び都議選が行われた際には「バックアップする」と同義だと捉えていい。
「少なくとも木下都議はそう解釈している。(小池都知事は)引導を渡したのではなく『取引した』の間違いだろう。小池都知事は前日21日、4週間ぶりに公の場に姿を見せたが、久々に復帰した自身の存在感をアピールしたかったのだろう。“小池劇場”健在だ」(全国紙記者)
この段階での安易な“口約束”は、のちに禍根を残すことになるというのが大勢の見方だ。ネット上ではそんな小池氏の魂胆などお見通しで
《もとを正せば製造者責任は小池都知事》
《もっと早くに対応できたはず》
など厳しい言葉が並ぶ。結局のところ、ワイドショーが喜ぶネタを提供しただけで、都民はそっちのけであることに変わりはない――。
写真:つのだよしお/アフロ
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