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維新で“裏金”めぐり内輪モメ! 橋下徹氏の「政策活動費」痛烈批判に現職議員が反論しバトル
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/297822
2021/11/24 日刊ゲンダイ
何故急に批判を?(維新創設メンバーの橋下徹氏)/(C)日刊ゲンダイ
「政治とカネ」を巡り、日本維新の会で“内紛”勃発だ。国会議員に月100万円が支給される「文書通信交通滞在費」(文通費)の見直しに火を点けたのはいいが、言い出しっぺの維新内部に困惑が広がっているという。
焦点となっているのは、「政治家の掴み金」といわれる「政策活動費」だ。政党から政治家個人へ寄付されるもので、使い道を明らかにせず自由に使えるため、“裏金”のようになっている。
「日本維新の会国会議員団」の2019年分報告書によると、維新は「政策活動費」を所属議員4人に計約5900万円を支出。これに維新の創設メンバーで元大阪市長の橋下徹氏がツイッター上で〈メスを入れるべき〉〈活動費について維新幹部の飲み食い領収書を出せないなら、文通費に領収書を求めることには説得力がありません〉(ママ)ーーと噛みつき、現職の維新議員とバトルを繰り広げているのだ。
橋下氏は23日、維新の国会議員が先月14日の解散後、先月分の無料航空券や公設秘書の給与を手にしていたこともヤリ玉にあげ、ツイッター上で〈いまでは旧国会議員たちが改革派気取り。こういうのを維新国会議員団が大阪維新の看板を汚すと言う〉(ママ)と言い放った。
維新の他の国会議員は大困惑…
「全部が全部オープンというわけにはいかない」(日本維新の会の松井一郎代表)/(C)日刊ゲンダイ
これに対し、維新の足立康史衆院議員が反論。自身のツイッターで〈日本維新の会は「改革派気取り」でなく「改革派」。気付いたら反省し直ちに党として判断する。コメンテーターの筋違いの批判、表現は、メディアの限界〉と、やり返した。
この“内輪揉め”に維新の他の国会議員は困惑を隠せない。ある議員がタメ息交じりにこう明かす。
「橋下さんが何で急に維新に対して批判を強めたのか、よく分かりません。『政策活動費』の使途については、大阪市長の松井代表が『全部が全部オープンというわけにはいかない』と言っており、われわれが橋下さんと松井代表の間に割って入る余地もない。制度改革をするにしても、数の論理から言って自民党の賛成がないと変えられない。自民党も使途不明のカネを使っているわけだから、外野から文句をつけるなら、まず自民党に注文をつけて欲しい。内輪揉めが支持者に変なメッセージとして受け取られないか心配です」
もっとも、国民からすれば、政治家のカネの使い道を明らかにするに越したことはない。改革政党なら、今こそ“矜持”の見せどころじゃないか。
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