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安倍元首相の派閥会長就任は「みっもとない」の一言に尽きる 永田町の裏を読む
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/297541
2021/11/18 日刊ゲンダイ
細田前同会会長とグータッチで引継ぎする安倍元首相(C)日刊ゲンダイ
近頃まことに不愉快きわまりないのは安倍晋三元首相の派閥会長就任で、みっともないの一言に尽きる。
そもそも一般論として、麻生太郎副総裁もそうだが、総理大臣まで上り詰めた者は潔く退くのが当たり前だろう。しかも安倍は「アベノミクス」の8年間でかえって日本のGDP(ドルベース)を減らしてしまうという大失敗を演じながら、その結末をコロナ禍による不況に紛れさせて頬かむりしている。モリ・カケ・サクラ・アンリなど数々の金銭絡みの疑惑も、知らぬ存ぜぬでひたすら逃げ回るばかりの卑劣漢ぶりである。
それならそれでおとなしくして、いつの間にか消え去っていたというふうにすればいいだろうに、先の総裁選では子飼いの高市早苗を押し立て、かなわぬと見るや岸田文雄に票を回して恩を売り、その見返りに高市を幹事長にするよう人事に口出すなど、チョロチョロと立ち回った揚げ句、党内最大派閥の会長に就任して政権に睨みを利かせようという算段である。
が、岸田も顔に似合わずしたたかで、細田派から安倍派に衣替えした清和会の中には、岸信介に発して3代目の安倍に連なる系統と、福田赳夫から数えてやはり3代目となる福田達夫の系統とがあることに着目。「萩生田官房長官-高市幹事長」という安倍の人事要求を蹴っただけでなく、わざわざ福田系の松野博一を内閣の要の官房長官にし、まだ54歳の福田達夫を総務会長に大抜擢して、安倍の言いなりになるつもりがないことを宣明した。また、衆院に鞍替えした林芳正の外相起用も、一面では安倍に対する強烈な嫌みである。林と安倍は親の代から地元の山口県で政敵の関係にある。
清和会には、福田系だけでなく安倍系の中にも安倍のゾンビぶりに眉をひそめる者もいて、安倍が思い通りに政界を操ることなど到底できそうにない。(敬称略)
高野孟 ジャーナリスト
1944年生まれ。「インサイダー」編集長、「ザ・ジャーナル」主幹。02年より早稲田大学客員教授。主な著書に「ジャーナリスティックな地図」(池上彰らと共著)、「沖縄に海兵隊は要らない!」、「いま、なぜ東アジア共同体なのか」(孫崎享らと共著」など。メルマガ「高野孟のザ・ジャーナル」を配信中。
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