http://www.asyura2.com/21/senkyo284/msg/234.html
Tweet |
苦境の立憲民主党…代表選は「野党共闘路線」の岐路になる 永田町の裏を読む
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/297225
2021/11/11 日刊ゲンダイ ※後段文字起こし
立憲民主最大派閥グループ「サンクチュアリ」の小川淳也衆院議員は、全体を取りまとめられるのか?(C)日刊ゲンダイ
立憲民主党が大きく議席を減らした責任をとって枝野幸男代表が辞意を表明したことから、同党は来月上旬までに新しい代表を選んで来年の通常国会から夏前の参院選に向け立て直しを図ることになった。
同党の消息に詳しいインナーサークルの数人の方々に「これは一体どういう代表選になるのか」と聞くと、「簡単に言えば、旧民主党・民進党系は立憲・共産を軸とする野党共闘路線を守ろうとするのに対し、希望・国民民主党系は共産とは手を切ろうという方向に引っ張ろうとするだろう」と言う。
党内最大グループである「サンクチュアリ」は、同グループ内の小川淳也を押し立てることを検討していて、そうなるかどうかは別にして、野党共闘路線を一層深化させていこうという立場である。サンクチュアリは、赤松広隆前衆議院副議長(元社会党書記長)が率いてきた現役26人の社民的リベラル勢力で、今回、赤松が引退したので近藤昭一が代表を引き継いだ。サンクチュアリがそう動くと、菅直人の「国のかたち研究会」(16人)や小沢一郎のグループ(10人)も同調するだろう。
それに対して、共産との協力は間違っていたという主張で対抗する者が出るとすれば、恐らく中堅若手の「新政権研究会」(二十数人)を率いる泉健太で、それには階猛の「自誓会」(6人)は馳せ参じるだろうが、野田佳彦の「花斉会」(10人)や岡田克也の「小勝会」(10〜15人)などはどうなのだろうか。共闘に積極的に賛成ではないが正面切って反対するほどの迫力もないのではないか、と消息通はみている。
いずれにせよ、問題は、共産との協力が好きか嫌いかという幼稚なレベルではないはずで、共闘推進派はいろいろ難しいことがあるにせよ、それを乗り越えて共産の力を借りてでも政権交代を実現しようという立場であるのに対し、それに反対する側は、しからば政権交代に近づくどういう現実的な道筋があるのかオルタナティブを提示しなければならないだろう。
これは、マスコミも口先介入して相当に激しい論争になるはずで、その時に当選6期でまだ党内闘争をくぐり抜けてきた経験が多くなく、年齢も50歳と若い小川では、全体を取りまとめることができるのかどうか。
そういう不安が出てきた場合には、共闘推進派が安定感のある長妻昭=元厚労相を担ぐという可能性もあると消息通はみる。長妻は枝野より4つ上の61歳で、若返りという意味では逆行するが、立憲のこの難局を乗り切るには、彼のような落ち着いた議論ができる人が必要かもしれない。
高野孟 ジャーナリスト
1944年生まれ。「インサイダー」編集長、「ザ・ジャーナル」主幹。02年より早稲田大学客員教授。主な著書に「ジャーナリスティックな地図」(池上彰らと共著)、「沖縄に海兵隊は要らない!」、「いま、なぜ東アジア共同体なのか」(孫崎享らと共著」など。メルマガ「高野孟のザ・ジャーナル」を配信中。
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK284掲示板 次へ 前へ
最新投稿・コメント全文リスト コメント投稿はメルマガで即時配信 スレ建て依頼スレ
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK284掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。